笠井昌昭

笠井昌昭

笠井昌昭（かさい まさあき、1934年5月21日 - 2013年3月9日）は、日本の歴史学者であり、同志社大学の名誉教授を務めた人物です。専門は日本文化史でした。

経歴

1934年、笠井昌昭は山梨県都留市に生まれました。1953年に同志社大学文学部文化学科に入学し、石田一良のもとで歴史学を学びました。1957年に同学科を卒業後、同志社大学大学院文学研究科に進学し、さらに研究を深めました。1967年には博士課程を退学しています。

1962年、笠井昌昭は同志社大学文学部の助手に採用されました。その後、1964年に講師、1967年には助教授へと昇格しました。1970年には、学位論文『信貴山縁起絵巻の研究』を同志社大学に提出し、文学博士号を取得しました。1972年には同志社大学文学部教授に昇格し、長年にわたり教鞭を執りました。2005年に同志社大学を退職し、名誉教授となりました。

研究内容・業績

笠井昌昭の専門は日本文化史でした。彼は、師である石田一良の文化史学研究を継承し、特定の時代や分野にとらわれることなく、日本文化全体を通観する相対的な研究を進めました。その研究は、日本文化の多様性と複雑さを明らかにし、文化史研究に大きく貢献しました。

著作

笠井昌昭は、数多くの著作を発表しています。

著書

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共編著

『奈良美術史入門 鑑賞のてびき』中村二柄・小川光暘共著、飛鳥園 1960
『ねる歴史：日本の寝具』小川光暘共著、日本ソノサービスセンター(歴史文庫) 1968
『古代の造形 奈良美術史入門』小川光暘共著、芸艸堂 1976
『本朝画史』狩野永納編 共訳、佐々木進・竹居明男注、同朋舎出版 1985
『公卿補任年表』山川出版社 1991
『文化史学の挑戦』編著、思文閣出版 2005
『針聞書：虫の知らせ』長野仁・東昇共著、ジェイ・キャスト 2007
* 『日本思想史辞典』石毛忠・今泉淑夫・原島正・三橋健共編、山川出版社 2009

笠井昌昭の業績は、日本文化史研究において重要な位置を占めています。彼の研究は、後世の研究者や学生に大きな影響を与え続けています。

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