第一次木津川口の戦い

第一次木津川口の戦い

第一次木津川口の戦いは、1576年に毛利氏と織田氏の間で発生した海戦であり、戦国時代における重要な出来事として知られています。この戦闘は大阪湾の木津川河口で繰り広げられました。

この戦いは、織田信長と本願寺顕如の間で繰り広げられた十年以上にわたる激闘、石山合戦の一環として位置づけられています。具体的には、毛利方が石山本願寺に兵糧を供給することを目的として、織田方の水軍との接触が図られました。

戦闘の経過

戦闘は7月15日に発生しました。毛利水軍は石山本願寺への兵糧搬入を目指し、木津川口に向かいました。しかし、織田水軍はこれを阻止するために待ち構えていました。物資の搬入が重要な背景とされていたため、両軍の顕著な対立が生じました。

毛利軍は、淡路島の岩屋を出発し、7月12日に泉州の貝塚に到着。本願寺を包囲していた織田軍の動向をおさえつつ、13日に堺津から木津河口へ進軍しました。この際、毛利水軍は数艘の大船と200艘以上の警護船で構成された織田水軍と接触し、戦闘が開始されます。

戦闘は13日から14日の早朝にかけて行われ、毛利水軍が織田軍を撃退し、織田側の大船をことごとく焼き崩す成果を上げました。この戦果は、織田水軍を大きく損失させ、本願寺に兵糧を確保する上で重要な役割を果たしました。

戦闘の影響

この戦闘は、毛利氏にとって重要な勝利となりました。戦後の記録によれば、織田水軍の8名の武将のうち7名が戦死し、多くの戦死者が出たとされています。これにより、毛利軍は信長の主力部隊に対して大きな打撃を与えることができ、敵城を外部から封鎖するという希有な例を生み出しました。

参考文献

• - 信長公記 第九巻七月十五日
• - 村上元吉外十四名連署注進状
• - 宇田川武久 著『毛利氏の水軍編成』
• - 河合正治 編『毛利元就のすべて』新人物往来社
• - その他、関連文献や小説も複数存在します。

このように、第一次木津川口の戦いは、単なる海戦を越えた戦略的な意義を持ち、戦国時代の動向に大きな影響を及ぼしたと考えられています。

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