第二産業道路

第二産業道路について

第二産業道路は、埼玉県内を南北に縦断する主要な都市計画道路であり、複数の県道によって構成されています。この道路は、「産業道路」と通称される埼玉県道35号川口上尾線に対し、その東側にほぼ並行して走っていることから、この名称で呼ばれるようになりました。東京都から埼玉県上尾市までを結び、都市部の交通を円滑にする重要な役割を果たしています。

概要

第二産業道路は、東京都道・埼玉県道58号台東川口線（尾久橋通り）を起点とし、草加市をかすめ、川口市で国道122号と交差します。その後、さいたま市を縦断し、上尾市へと至ります。計画としては桶川市まで延伸する予定です。産業道路（埼玉県道35号）と並走していますが、両道路が交わることはなく、完全に独立した道路として機能しています。ほとんどの区間が4車線で整備されており、国道17号と国道122号の間の交通を補完する役割も担っています。

構成区間

第二産業道路は、以下の県道区間によって構成されています（開通済み区間のみ）。

埼玉県道58号台東川口線の都県境から赤井2丁目交差点
埼玉県道34号さいたま草加線の赤井2丁目交差点から道合西交差点
埼玉県道1号さいたま川口線の道合西交差点から大和田交差点
埼玉県道5号さいたま菖蒲線の大和田交差点から市役所通り（東）交差点

整備状況

1963年（昭和38年）に、埼玉県は東京都との境から桶川市に至る31.8kmの道路を都市計画道路「東京大宮線」として立案しました。このうち、都県境から上尾市の埼玉県道323号上尾環状線までの24.5kmが事業化されました。

2004年（平成16年）には、さいたま市南区から緑区にかけての区間が開通し、起点から上尾市内の原市駅交差点までの23.1kmが完成しました。2007年（平成19年）には、残りの1.4kmが4車線で開通し、当初の事業化区間が完了しました。

さらに、北側の埼玉県道12号川越栗橋線までの7.3kmの区間は、事業化の目途が立っていませんでしたが、埼玉県道150号上尾蓮田線までの0.9km区間が2023年（令和5年）に暫定2車線で開通しました。

現在、開通済みの区間の多くは4車線で整備されていますが、さいたま市見沼区内と上尾市内に一部2車線区間が残っています。以前は2車線だった東武野田線とのアンダーパス区間（大和田町）は2017年（平成29年）に4車線化されました。しかし、東北本線を越える陸橋の前後（東大宮）は約1.5kmが2車線のままです。この区間については4車線化が計画されています。また、鳩ヶ谷地下道と原市陸橋では、中央寄り2車線が本線となり、外側2車線は地上の交差点へ向かう構造になっています。2023年に開通した原市平塚工区は暫定2車線です。

通過する自治体

第二産業道路が通過する主な自治体は以下の通りです。

草加市
川口市
さいたま市（南区、緑区、浦和区、見沼区）
上尾市

接続する主要道路

第二産業道路は、以下の主要道路と接続しています。

首都高速川口線（新郷出入口）
国道122号（鳩ヶ谷歩道橋交差点）
国道298号（道合西交差点）
国道463号旧道
国道463号越谷浦和バイパス（中尾陸橋下交差点）
埼玉県道65号さいたま幸手線（山崎交差点）
首都高速埼玉新都心線（さいたま見沼出入口）
埼玉県道2号さいたま春日部線（大和田交差点）
国道16号および埼玉県道3号さいたま栗橋線（原市陸橋）

まとめ

第二産業道路は、埼玉県内の交通網において重要な役割を担う都市計画道路です。今後も整備が進められることで、更なる利便性向上が期待されます。

関連事項

産業道路
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