第六型潜水艦

第六型潜水艦について



第六型潜水艦（だいろくがたせんすいかん）は、日本海軍が初めて建造した潜水艦であり、その設計はホランド型に基づいています。初めての国産潜水艦であり、潜水艇としても知られています。同型艦としては第六潜水艇と第七潜水艇の2隻が存在します。

概要



この艦は、ホランドの設計をもとに川崎造船所で建造されました。この艦の建造は、従来型の第一型潜水艦が組み立てられたものであるのに対し、完全に新たに設計されたものでした。建造には約1年半がかかり、1906年に竣工しました。ホランド型に似ていますが、船体はより小型化されており、これは輸送船によって移動運用するための工夫とも言われています。

第六型の同型艦である第七潜水艇もほぼ同じような設計ですが、対になっている2隻の艦は船体寸法や排水量においてわずかな違いが存在します。このため、資料によっては第七潜水艇を別の型として取り扱うことがあります。

沈没事故とその後の運用



1910年には、第六潜水艇が通風管から大量の海水を取り込み、沈没する事故が発生しました。しかし、艦は引き揚げられ再び行動可能となりました。その後、1916年には二等潜水艇に類別され、1919年には三等潜水艦へと改称されました。最終的には1920年に除籍されました。

主要スペック



以下は第六型潜水艦の主要な性能に関するデータです。

同型艦



1. 第六潜水艇: 1906年4月5日に竣工し、1919年に第六潜水艦へ改称され、1920年に除籍されました。

2. 第七潜水艇: 同じく1906年4月5日に竣工し、1919年に第七潜水艦に改称された後、1920年に除籍されました。

参考文献


  • - 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』（光人社、1990年）
  • - 広田厚司著（2003年）『Uボート入門 ドイツ潜水艦徹底研究』（光人社）

関連項目



第六型潜水艦は日本の潜水艦技術の初期を示す重要な艦級で、当時の技術力の証しとされています。

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