第十九国立銀行

第十九国立銀行

第十九国立銀行は、明治時代に設立された銀行で、現在の八十二[[銀行]]のルーツの一つです。1877年（明治10年）に、長野県小県郡上田町（現在の上田市）において、地元の豪商であった黒沢鷹次郎氏らによって設立されました。当時、上田・諏訪地方は養蚕や生糸の生産が盛んであり、同銀行はこれらの地場産業を中心に発展を遂げました。

設立と初期の事業展開

1877年（明治10年）10月10日、地元の地主や商人たちが集まり、第十九国立銀行が誕生しました。初代頭取には、設立の中心人物である黒沢鷹次郎氏が就任しました。同年11月8日には開業を迎え、地域経済の発展に貢献しました。

私立銀行への転換と合併

1897年（明治30年）3月1日、国立銀行営業満期前特別処分法に基づき、第十九国立銀行は私立銀行へと転換し、名称を第十九銀行と改めました。その後、1900年（明治33年）1月4日に信濃貯金銀行を合併し、事業規模を拡大します。さらに、1920年（大正9年）6月21日には信州銀行を、1922年（大正11年）6月1日には南佐久銀行を、1928年（昭和3年）5月12日には東山銀行を、1929年（昭和4年）4月15日には中野銀行を次々と買収し、経営基盤を強化しました。

八十二[[銀行]]への統合

しかし、第一次世界大戦後の慢性的な不況や世界恐慌の影響による生糸価格の暴落など、厳しい経済状況に直面します。このような状況の中、1931年（昭和6年）8月1日、政府による一県一行政策の方針に基づき、第十九銀行は第六十三国立銀行と合併し、新たに八十二[[銀行]]として発足しました。これにより、第十九国立銀行の歴史は幕を閉じ、新たな銀行として再出発することになりました。

まとめ

第十九国立銀行は、地域の産業発展に大きく貢献し、その後の銀行再編の過程で八十二[[銀行]]へと繋がる重要な役割を果たしました。その歴史は、地域の経済史を語る上で欠かせないものとなっています。

関連項目

* 国立銀行

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