第百六十五号哨戒特務艇

第百六十五号哨戒特務艇の概要

第百六十五号哨戒特務艇は、日本海軍に属する特務艇であり、具体的には第一号型哨戒特務艇の66番艇として位置付けられています。戦後、横須賀で沈没したこの艇は、マル戦計画に基づいて建造されました。

建造経緯

この艇は、第2121号艦型における165番艇として計画が進められ、初めは仮称艦名として第2285号艦が付けられていました。1944年11月5日に正式に第百六十五号哨戒特務艇と命名され、第一号型哨戒特務艇の62番艇に指定されました。設定された本籍は佐世保鎮守府であり、その後、1945年4月20日に船体が概成、林兼重工業株式会社から佐世保海軍工廠に引き渡されました。竣工は1945年5月15日で、ここに本籍が再度佐世保鎮守府に定められ、連合艦隊第二十二戦隊第二監視艇隊に編入されました。

活動履歴

この艇の公式な活動期間は短く、1945年5月と6月には哨戒任務に出撃することはありませんでした。1945年7月1日に第二監視艇隊から削除され、その後は舞鶴鎮守府伏木港湾警備隊に編入されました。終戦の時点では横須賀に所在しており、戦後に横須賀で沈没する憂き目に遭いました。

戦後の処遇

1947年2月1日には行動不能艦艇に分類され、5月3日には海軍の編制が廃止されたために除籍されました。さらに、11月22日には在東京アメリカ極東海軍司令部から日本側に対して、この艇の解体指令が下されました。

参考文献と資料

この艇に関する詳細な情報は、様々な文献から得られています。海軍省や復員庁の発行した達や内令、戦時日誌などの公式記録が、それぞれの建造や運用、解体に至る経緯を示しています。

主要な参考文献

• - 昭和19年11月5日付発行の達第363号、内令第1234号、内令第1236号
• - 昭和20年5月15日付の内令第433号、内令第434号
• - 昭和20年7月1日付の内令第587号、内令第588号
• - 第二十二戦隊の戦時日誌
• - その他海軍に関連する書籍や資料

このように第百六十五号哨戒特務艇は、日本海軍において非常に短い歴史を持つものの、戦時中の艦艇運用の一環としての役割を果たしました。戦後の国内情勢や海軍の変動により、早期にその役目を終えてしまった点が特徴的です。

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