第1猟兵落下傘連隊

第1猟兵落下傘連隊の概要

第1猟兵落下傘連隊（1er Régiment de Chasseurs Parachutistes、1er RCP）は、フランス陸軍の尖兵として知られる空挺部隊であり、アリエージュ県のパミエに本拠を置いています。この連隊は第11落下傘旅団に属し、歩兵という兵種で猟兵という伝統を受け継いでいます。連隊は、約1,000名の人員で構成され、多様な作戦に従事してきました。

沿革

第1猟兵落下傘連隊の歴史は1937年4月1日に始まり、ランスにおいて第601航空歩兵群が創設されたことに端を発します。しかし、1940年にはその航空歩兵群が解隊されました。その後、1941年にアルジェで新たに編成された第1航空歩兵中隊が生まれ、1943年にはイギリスで志願兵を集めて第1猟兵落下傘大隊が設立されました。

1944年には、セーヌ川地域での訓練を経て、第1猟兵落下傘連隊と改名され、米陸軍第82空挺師団の指導のもとで活動を開始し、終戦まで地中海戦線で活躍しました。連隊は1946年から1954年までの第一次インドシナ戦争や1954年から1962年までのアルジェリア戦争に参加し、その後も1983年にレバノンへの派遣を果たしました。1999年には、現在の第11落下傘旅団への編入が決まりました。

最新の編成と作戦

連隊の現代的な編成には、連隊本部を中心に本部管理中隊、偵察・支援中隊、訓練中隊、4つの中隊と予備訓練中隊が含まれています。主な役割は国内外での任務に従事し、多くの国際的な軍事作戦に参加してきました。

連隊は2001年から2021年にかけてアフガニスタン紛争、2012年から現在進行中のマリ北部紛争に参加しています。また、2013年から2014年にかけての『セルヴァル作戦』では、マリ北部におけるテロ勢力からの奪還作戦に従事しました。2015年には、対テロ作戦として『バルハン作戦』と『アグラブ作戦』に参加し、ニジェールとチャドの国境付近で密輸ルートを寸断するための空挺作戦を行いました。

主な装備

連隊の主な装備には、GIAT BM92-G1、FA-MAS、FR-F2、AAT-F1、AA-52のほか、重機関銃、迫撃砲、ミサイルなど多岐にわたります。また、輸送手段としてVABやP4、TRM 4000も使用されています。

このように、第1猟兵落下傘連隊はフランス陸軍において重要な役割を果たし、国内外における様々な任務においてその存在感を示し続けています。

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