第11回日本女子サッカーリーグ

第11回日本女子サッカーリーグ (L・リーグ)

1999年7月18日から12月19日まで開催された第11回日本女子サッカーリーグ（L・リーグ）は、サッカー界において重要な出来事が盛りだくさんのシーズンでした。この年のリーグは、2つのステージ（前期・後期）で構成され、勝ち点制が再び採用されたことが特徴的でした。延長戦は廃止され、試合が90分の時点で同点の場合は、引き分けとして扱われるルールが導入されました。

このシーズンは、前年までのリーグ参加チームの脱退や新規参入に伴う変動がありました。特に、前年限りで4チームがリーグを離れ、新たに浦和レイナスと日本体育大学女子サッカー部が参加したことにより、合計8チームでの開催となりました。これにより、リーグ運営にかかる負担金が軽減されたものの、多くのプロ選手が契約解除となり、これに伴い澤穂希を含む多くの日本代表選手が海外チームへの移籍を余儀なくされました。

競技方法

リーグ戦は、1999年7月18日から12月12日まで行われました。試合は90分間（45分ハーフ）で行い、引き分けだった場合はそのまま試合終了となります。順位決定のための基準は以下のように設定されました。

1. 各ステージの優勝チーム同士による優勝決定戦（同一チームの場合は実施せず）
2. 勝ち点（勝利3点、引分1点、敗戦0点）
3. 全試合の得失点差
4. 全試合の総得点数
5. 直接対決の成績（勝利数、得失点差、総得点数）
6. 抽選

選手の登録については、各チームに25名まで登録が認められ、外国籍選手の登録は認められないルールがありました。さらに、下部組織の選手を最大5名までチームに登録できるという便宜もありました。

成績

前期リーグは1999年7月18日から9月19日まで、後期リーグは1999年10月2日から12月12日まで開催され、年間順位はチャンピオンシップによって決められました。これに関連して、選手個々の成績も特筆すべき点です。

• - 最優秀選手：井坂美都（プリマハム）
• - 得点王：井坂美都（21点）
• - アシスト王：内山環（15点）
• - 新人王：相澤舞衣（松下電器バンビーナ）
• - 敢闘賞：山口小百合（田崎ペルーレ）
• - 特別賞：高倉麻子（松下電器バンビーナ）
• - 監督賞：李秀馥（プリマハム）
• - フェアプレー賞：田崎ペルーレFC

また、ベストイレブンには以下の選手が選出されています。

• - GK：山郷のぞみ（プリマハム）
• - DF：磯﨑浩美（田崎ペルーレ）、酒井與恵（NTVベレーザ）、東明有美（プリマハム）、山岸靖代（プリマハム）
• - MF：内山環（プリマハム）、三井ともみ（プリマハム）、原歩（NTVベレーザ）
• - FW：井坂美都（プリマハム）、大竹由美（NTVベレーザ）、泉美幸（NTVベレーザ）

シーズン終了後には中堅チームの解散やスポンサーの撤退が相次ぎ、リーグ全体の基盤弱体化が進行しました。このような背景によって、観客動員数が減少する事態も招くこととなりました。こうした課題に直面する中、日本女子サッカー界は次のステージを模索し続けました。

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