第12回全国中等学校ラグビーフットボール大会

第12回全国中等学校ラグビーフットボール大会

1930年1月に兵庫県西宮市の甲子園南運動場で開催された第12回全国中等学校ラグビーフットボール大会は、旧制中学校や実業学校、さらには師範学校が対象となるラグビーの大会でした。この年の大会では新たに師範学校が参加し、より多様な学校が集まりました。

概要と参加学校

大会が行われたのは昭和5年で、特に注目されたのは新規参加のチームがあることでした。初出場となったのは秋田県立秋田工業学校と京城師範学校で、後者は外地からの代表としての出場となりました。

参加した学校は以下の通りです：

• - 秋田県立秋田工業学校（秋田県・実業学校、初出場）
• - 慶應義塾普通部（東京都、4大会連続5回目）
• - 同志社中学校（京都府、11大会連続11回目）
• - 兵庫県立第一神戸中学校（兵庫県、2年連続2回目）
• - 天理中学校（奈良県、2年ぶり2回目）
• - 福岡県立福岡中学校（福岡県、2年ぶり3回目）
• - 京城師範学校（外地・師範学校、初出場）
• - 奉天中学校（外地、2年連続2回目）

試合結果

大会では、各地の代表校が戦い、次々に勝者が決まりました。1回戦では以下のような結果となりました：

• - 京城師範学校 20 - 0 福岡中学校
• - 慶應義塾普通部 32 - 3 天理中学校
• - 奉天中学校 12 - 6 秋田工業学校
• - 同志社中学校 29 - 0 兵庫第一神戸中学校

準決勝では、京城師範学校と慶應義塾普通部の戦いが注目されました。最終的に慶應普通部が3 - 8で京城師範学校を退け、もう一方の試合では同志社中学校が奉天中学校を28 - 0で下しました。

決勝戦は慶應義塾普通部と同志社中学校の対決となり、この試合が大会のクライマックスとも言えるものでした。慶應普通部は8 - 6で同志社中学校を破り、見事初優勝を果たしました。

慶應義塾普通部の優勝は、全国の中等学校におけるラグビーの普及と成長を象徴するものであり、その後の大会でも彼らの活躍が期待されることとなりました。

参考文献

大会に関する詳細な記録は『日本ラグビー2005 平成16年～平成17年公式戦主要記録』に掲載されています（ISBN 4-583-03863-1）。

外部リンク

大会の公式サイトには歴代の優勝校が記載されており、さらに多くの情報が得られます。

もう一度検索