第12特科連隊

第12特科連隊について

第12特科連隊は、陸上自衛隊の第12師団隷下の野戦特科部隊として、1962年（昭和37年）から2001年（平成13年）にかけて宇都宮駐屯地に駐屯していました。この部隊は、師団の火力支援を担い、長年にわたり地域の防衛に重要な役割を果たしました。

概要

1962年1月18日から2001年3月26日までの間、第12特科連隊長が宇都宮駐屯地司令を兼務していました。このことは、部隊が駐屯地の中核的な存在であったことを示しています。

沿革

1962年（昭和37年）
1月18日：第12師団の編成に伴い、第1特科連隊から分離独立し、宇都宮駐屯地において第12特科連隊が編成完結しました。同時に、第1特科連隊の駒門駐屯地移駐に伴い、第12特科連隊長が宇都宮駐屯地司令に指定されました。
8月15日：第2大隊が松本駐屯地へ移駐しました。
1974年（昭和49年）
3月26日：35mm2連装高射機関砲 L-90の配備に伴い、第6大隊が改編されました。
1989年（平成元年）
3月24日：第5大隊に155mmりゅう弾砲 FH70が装備され、第6大隊には81式短距離地対空誘導弾が装備されました。また、情報中隊が新編されました。
1991年（平成3年）
3月29日：第6大隊（高射特科）が第12高射特科大隊として分離独立し、第12師団直轄となりました。
2001年（平成13年）
3月27日：第12師団の旅団改編に伴い、第12特科隊に縮小改編されました。同時に、第12特科連隊第2大隊（松本駐屯地）が廃止され、宇都宮駐屯地司令職務は新編の第6地対艦ミサイル連隊へ移管されました。

廃止時の部隊編成

第12特科連隊は、廃止時、以下の様な部隊編成でした。

第12特科連隊本部
第12特科連隊本部中隊
情報中隊
第1特科大隊
第1特科大隊本部
本部管理中隊
第1射撃中隊
第2射撃中隊
第2特科大隊（松本駐屯地）
第2特科大隊本部
本部管理中隊
第3射撃中隊
第4射撃中隊
第3特科大隊
第3特科大隊本部
本部管理中隊
第5射撃中隊
第6射撃中隊
第5特科大隊
第5特科大隊本部
本部管理中隊
第9射撃中隊
第10射撃中隊
第11射撃中隊

この編成からも、連隊が複数の大隊と中隊で構成され、大規模な部隊であったことが分かります。

第12特科連隊長

連隊の長は、連隊長が務めていました。連隊長は、部隊の指揮を執り、作戦や訓練を統括していました。

関連部隊

第12特科隊：第12特科連隊が縮小改編された部隊です。第12師団の旅団化に伴い、より機動的な運用が可能な部隊として再編されました。
* 第12高射特科大隊：第12特科連隊から分離独立した高射特科部隊です。対空防御を専門としており、連隊の解隊後も第12師団の直轄部隊として活動を続けました。


第12特科連隊は、その長い歴史の中で、装備の近代化や部隊の改編を経験しながら、常に日本の防衛に貢献してきました。その活動は、現代の陸上自衛隊の部隊にも引き継がれています。

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