第146師団 (日本軍)

第146師団

第146師団は、1945年（昭和20年）1月20日に策定された帝国陸海軍作戦計画大綱に基づき、本土決戦に備えるために編成された師団の一つです。当時、54個師団の急造が決定され、そのうちの第一次兵備として、2月28日に16個の沿岸配備師団の一つとして編成が命じられました。

師団概要

第146師団は、本土決戦に備え、沿岸部での防衛を担うことを目的としていました。急ごしらえで編成されたため、装備や訓練は十分ではなかったと推測されます。

歴代師団長

坪島文雄 中将：1945年（昭和20年）4月1日 - 終戦

参謀長

矢野常雄 中佐：1945年（昭和20年）4月1日 - 終戦

隷下部隊

第146師団は、以下の部隊で構成されていました。

歩兵第421連隊（熊本）：渡辺美邦大佐
歩兵第422連隊（都城）：守田利一郎中佐
歩兵第423連隊（鹿児島）：外園進大佐
歩兵第424連隊（熊本）：榊利徳中佐
第146師団砲兵隊
第146師団速射砲隊
第146師団輜重隊
第146師団通信隊
第146師団兵器勤務隊
第146師団野戦病院

脚注

（特になし）

参考文献

外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

関連項目

決号作戦 - 本土決戦
第一次兵備 - 第二次兵備 - 第三次兵備
沿岸配備師団 - 機動打撃師団
根こそぎ動員
* 大日本帝国陸軍師団一覧


第146師団は、本土決戦に備えるために編成されたものの、実際に戦闘に参加することはありませんでした。しかし、当時の日本軍が、いかに本土決戦を重視していたかを物語る存在と言えるでしょう。また、師団の構成や人員配置は、当時の軍事体制を知る上で貴重な資料となります。

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