第152師団 (日本軍)

第152師団について

第152師団は、1945年（昭和20年）1月20日に策定された帝国陸海軍作戦計画大綱に基づき、本土決戦に備えるために急遽編成された54個師団の一つです。このうち、第一次兵備として2月28日に編成された16個の沿岸配備師団の一つに数えられます。

師団の概要

第152師団は金沢で編成され、第52軍の戦闘序列に組み込まれました。この師団は、本土防衛を目的とした沿岸配備師団として、その役割を担うこととなりました。

歴代師団長

師団長は、終戦まで能崎清次中将が務めました。

能崎清次 中将：1945年（昭和20年）4月1日 - 終戦

参謀長

参謀長は、下田千代士中佐が務めました。

下田千代士 中佐：1945年（昭和20年）4月1日 - 終戦

最終所属部隊

第152師団の最終所属部隊は以下の通りです。

歩兵第437連隊（富山）：吉松秀孝中佐
歩兵第438連隊（金沢）：由谷弥市中佐
歩兵第439連隊（金沢）：中村敏夫大佐
歩兵第440連隊（富山）：中野寿一中佐
第152師団砲兵隊
第152師団速射砲隊
第152師団輜重隊
第152師団通信隊
第152師団兵器勤務隊
第152師団野戦病院

参考文献

第152師団に関するより詳細な情報は、以下の文献で確認できます。

外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

関連項目

関連する項目として、以下のようなものが挙げられます。

決号作戦 - 本土決戦に関する作戦。
第一次兵備 - 第152師団が編成された際の兵備計画。
第二次兵備 - 他の師団編成計画。
第三次兵備 - 他の師団編成計画。
沿岸配備師団 - 本土防衛のために沿岸に配備された師団。
機動打撃師団 - 敵を迎え撃つ為の機動力を重視した師団。
根こそぎ動員 - 戦時下における人員動員。
大日本帝国陸軍師団一覧 - 大日本帝国陸軍の師団の一覧。


第152師団は、本土決戦という未曾有の事態に備え、短期間で編成された師団の一つであり、その存在は当時の日本の状況を象徴するものと言えるでしょう。

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