第160師団 (日本軍)

第160師団について

第160師団は、1945年（昭和20年）1月20日に策定された帝国陸海軍作戦計画大綱に基づき、本土決戦に備えるために急遽編成された54個師団の一つです。これらの師団は、第一次兵備として2月28日に編成が命じられた16個の沿岸配備師団に分類されます。

編成と配置

第160師団は、朝鮮半島の全羅北道沿岸に配備されました。この地域は、日本本土への侵攻を防ぐための重要な拠点と位置づけられていました。

歴代師団長

第160師団の歴代師団長は以下の通りです。

宮下文夫 中将：1945年（昭和20年）4月1日 - 1945年5月23日
山脇正男 中将：1945年（昭和20年）5月23日 - 終戦

参謀長

佐竹義勝 大佐：1945年（昭和20年）4月1日 - 終戦

最終所属部隊

第160師団は、以下の部隊で構成されていました。

歩兵第461連隊（広島）：松田緩治中佐
歩兵第462連隊（浜田）：村川正一大佐
歩兵第463連隊（山口）：東長生大佐
歩兵第464連隊（鳥取）：菅野浄中佐
第160師団速射砲隊
第160師団噴進砲隊
第160師団輜重隊
第160師団通信隊
第160師団兵器勤務隊
第160師団野戦病院

これらの部隊は、それぞれの役割を担い、師団全体の作戦遂行を支えていました。

参考文献

本記事を作成するにあたり、以下の文献を参考にしました。

外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

これらの文献は、第160師団の編成や人事に関する詳細な情報を提供しています。

関連項目

決号作戦 - 本土決戦
第一次兵備 - 第二次兵備 - 第三次兵備
沿岸配備師団 - 機動打撃師団
根こそぎ動員
大日本帝国陸軍師団一覧

これらの関連項目は、第160師団が編成された背景や、当時の軍事戦略を理解する上で役立ちます。

まとめ

第160師団は、太平洋戦争末期の混乱の中で、本土決戦に備えるために急遽編成された師団の一つです。朝鮮半島沿岸に配置され、終戦までその地で任務に当たりました。その編成や構成部隊、歴代の師団長などの情報は、当時の日本の軍事状況を理解する上で重要な資料となります。

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