第17独立戦車旅団 (ウクライナ陸軍)

第17独立戦車旅団について

第17独立戦車旅団は、ウクライナ陸軍に属し、東部戦作戦管区に配備されています。この部隊の起源は、1940年に遡ります。当時は赤軍の第174狙撃師団としてロシアに設立され、第二次世界大戦中に独ソ戦に投入されました。彼らは枢軸国に対する勝利を収め、その功績により赤旗勲章やスヴォーロフ勲章などを受賞し、「親衛隊」や「クルィヴィーイ・リーフ」という名誉称号が与えられました。1946年には戦後ルーマニアに移駐し、第25親衛機械化師団へと改編されました。

冷戦時代

冷戦期の1957年には装甲部隊化し、第37親衛戦車師団となり、翌1958年にはウクライナに再移駐されました。1965年1月には第17親衛戦車師団に改称され、その後も部隊は変遷を遂げてきました。

ウクライナ陸軍への編入

1992年のソビエト連邦崩壊後、ウクライナの独立に伴い、ウクライナ陸軍に編入され第6軍団に配属されることとなります。2003年には部隊の縮小に伴い、第17独立親衛戦車旅団に改編が行われました。

ドンバス戦争とその後

2014年より始まったドンバス戦争では、東部のルハーンシク州やドネツィク州に展開し、様々な戦闘を経て数回の編成替えが行われました。特に、短期間の軍縮により部隊の解隊が予定されていたため、初期には中隊戦術群すら編成することができなかったのが実情です。機械化大隊が新たに編成されたり、他部隊に転属するなどしながらも、部隊の活躍は続きました。

ロシアのウクライナ侵攻

2022年から始まったロシアの侵攻に際し、第17独立戦車旅団はルハーンシク州セヴェロドネツィク地区へ派遣されました。多くの戦車を駆使して、敵部隊に対して成功を収める場面もあれば、他の地域への再配置や撤退の苦渋の決断もあったり。特にマリウポリでは厳しい状況に直面しながらも、れを乗り越えています。

令和の戦力と編制

現在の第17独立戦車旅団は、豊富な装備と厳格な編成を誇ります。旅団司令部のほか、複数の戦車大隊や機械化大隊、火力支援部隊などが組織されています。特に、近代戦に適応した様々なチーム分けや役割分担が整えられている点が特徴です。兵器や戦術の多様性は、時代の変化に合わせた効率的かつ効果的な戦闘が可能となることを反映しています。

このように、第17独立戦車旅団はウクライナの歴史的背景の中で発展を遂げ、その存在感は今なお東部戦線で顕著です。今後もこの部隊の活躍に注目が集まることでしょう。

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