第172回国会

第172回国会の詳細

第172回国会は、2009年9月16日に召集された特別国会で、会期はわずか4日間、9月19日まででした。この国会は、2009年8月30日に行われた第45回[[衆議院議員総選挙]]によって引き起こされた政治的変化の中で開かれました。この選挙では、民主党が単独で絶対安定多数を獲得し、自由民主党は54年間にわたって保持してきた衆議院第1党の座から転落しました。これにより、民主党は新しい与党としての役割を担うこととなります。

概要と政治的背景

特に注目すべき点は、民主党が新たな内閣を発足させる過程です。民主党は、内閣総理大臣指名選挙を行い、社会民主党と国民新党と連立政権を樹立しました。この変化は、元々の自由民主党の総裁であった麻生太郎が両職を辞任したことによって促進されました。この辞職により自由民主党は新たな総裁選挙を行う必要があり、その結果が国会の運営に影響を与えることが確実視されていました。

国会の動き

国会召集前の流れとして、8月30日の衆議院議員総選挙の結果が影響を与えました。次の日、8月31日には、自民党の麻生太郎、さらには公明党の太田昭宏、国民新党の綿貫民輔がそれぞれ辞任を発表しました。9月1日には、自民党と民主党の国対委員長会談が行われ、国会召集日が9月16日に決定しました。

その後、民主党は新たな幹事長に小沢一郎を任命する決定を下しました。このことが岡田克也の入閣へとつながる重要な一歩となりました。9月9日には、民主党、社民党、国民新党の3党が連立政権の樹立に合意し、国会が実際に開かれる土台が固まりました。

国会の成り行き

国会が召集された16日、麻生内閣は臨時閣議で自らの総辞職を決定し、麻生も自民党総裁の職を辞しました。その後、衆議院において新たな議長、及び副議長が選出され、参議院でもそれぞれの委員長が決まりました。特に注目すべきは、衆参両院で行われた総理大臣の指名選挙で、民主党の鳩山由紀夫が第93代内閣総理大臣に選ばれたことです。

所定の手続きが完了し、鳩山内閣が正式に発足しました。この新内閣の形成は、2009年の日本の政治における大きな転換点を象徴しています。

会期中の18日には、常任委員長や特別委員会の設置が議決されるなど、国会運営が進められました。そして19日にはこの国会が終了し、歴史的な瞬間を迎えました。

結論

第172回国会は、単に新たな政府の成立だけに留まらず、長年にわたる自民党の支配から民主党への政権交代を示す重要な出来事でした。この国会の動きが今後の日本の政治に与える影響は計り知れません。

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