第179回国会

第179回国会の開催概要

第179回臨時国会は、2011年10月20日に始まり、同年12月9日までの51日間にわたって開催されました。この国会は、野田佳彦が内閣総理大臣に就任してから初めての臨時会であり、政策に関する重要な議論が行われました。

国会召集の背景

第178回国会は当初4日間の予定でしたが、野党からの延長要請により16日間に延びました。このことを受けて与党側は、改めて10月に臨時国会を召集し、より本格的な議論を行うことを提案しました。その結果、10月17日に閣議で第179回国会の開催日が決定され、10月20日に正式に召集されることとなりました。

議席数の変遷

国会の運営において、議長である西岡武夫が11月5日に亡くなったことにより、民主党のはたともこが繰り上げ当選しました。続いて、11月14日には新たに平田健二が参議院議長に選出されましたが、この選出の結果、会派の人数には変更がありませんでした。

審議された主な議案

今回の国会では、参法（参議院議員提出法律案）、閣法（内閣提出法律案）、および各種条約が審議されました。これにより、国の重要政策に関する幅広い議論が行われました。

重要な日程と動き

国会の召集前、9月30日に第178回国会が閉会し、10月6日には小沢一郎民主党元代表に対する初公判が行われました。さらに、10月12日には財務大臣が消費税率を10％に引き上げるための法案を提示する意向を示しました。いくつかの重要な出来事を経て、10月20日に国会が実際に召集され、その翌日には開会式が行われました。

会期中には、西岡武夫議長の死去に伴い新議長が任命され、また国賓として来日したブータン国王夫妻を招待しての歓迎会なども行われました。11月20日からは行政刷新会議が始まり、重要政策の問題点を公開で議論する「提言型政策仕分け」が実施されました。

特に注目されたのは、11月29日に衆議院で東日本大震災復興特別区域法案が全会一致で通過したことです。さらに、11月30日には復興財源確保法案が成立し、国民の関心を集めました。これにより、震災からの復興に向けた具体的な取り組みが進められることとなりました。

結論

この国会は、震災復興をはじめとする重要な法案が審議され、日本の未来に向けた政策形成が行われた意義深い場となりました。最終的に、12月9日に会期が終了し、今回の臨時国会は幕を閉じました。野田内閣のもとで進められた議論や法案は、今後の政治の行方に大きな影響を及ぼすことが期待されています。

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