秋田駐屯地

秋田駐屯地について

秋田駐屯地は、秋田県秋田市寺内将軍野に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地には、第21普通科連隊をはじめとする様々な部隊が駐屯しており、東北地方の防衛における重要な拠点となっています。

歴史

秋田駐屯地の歴史は、警察予備隊が設置された1952年まで遡ります。

1952年（昭和27年）
3月：警察予備隊の秋田駐屯地として開設。第5連隊第2大隊、第62連隊第2大隊が移駐。
10月：駐屯地隊、会計隊、管理隊、福祉隊が発足。
11月：北都通信所・秋田支所（現基地通信中隊）が発足。
1953年（昭和28年）
9月：秋田駐屯地業務隊が編成。
1954年（昭和29年）
5月：第62連隊第2大隊が名寄[[駐屯地]]へ移駐。
7月：陸上自衛隊秋田駐屯地が開設。
7月：第2陸曹教育隊が新編。
9月：第364警務分遣隊が発足。
1957年（昭和32年）
2月：第21普通科連隊本部及び本部中隊が高田駐屯地から移駐。
8月：第21普通科連隊第3大隊が新発田[[駐屯地]]から移駐。
12月：第2陸曹教育隊が霞目駐屯地へ移駐。
1958年（昭和33年）
12月：第310地区施設隊が神町[[駐屯地]]から移駐。
1962年（昭和37年）
8月：第21普通科連隊第1大隊が神町[[駐屯地]]から移駐。
8月：第21普通科連隊が再編。
8月：自動車訓練所が開設。
1989年（平成元年）
3月：第310地区施設隊が廃止、第347施設中隊が新編。
1999年（平成11年）
3月：第347施設中隊が廃止。第21普通科連隊が第9師団隷下へ異動。第357施設中隊が新編。第315基地通信隊秋田派遣隊が第305基地通信中隊へ編入。第110地区警務隊秋田派遣隊が第109地区警務隊へ編入。
2002年（平成14年）
10月：秋田駐屯地創立50周年。
2004年（平成16年）
3月：自動車訓練所が閉所。
2006年（平成18年）
3月：東北方面後方支援隊第105施設直接支援大隊第2施設直接支援中隊秋田派遣隊が新編。
2008年（平成20年）
3月：第109地区警務隊秋田派遣隊が第123地区警務隊秋田派遣隊に改編。
2010年（平成22年）
3月：第9後方支援連隊第2整備大隊第2普通科直接支援中隊が新編。

このように、秋田駐屯地は長年にわたり、様々な部隊の移駐や再編を経て、現在の体制に至っています。

駐屯部隊

秋田駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

東北方面隊隷下部隊
第9師団
第21普通科連隊
第9後方支援連隊
第2整備大隊
第2普通科直接支援中隊
第11施設群
第357施設中隊
東北方面後方支援隊
第105施設直接支援大隊
第2施設直接支援中隊
秋田派遣隊
東北方面会計隊
第383会計隊
東北方面システム通信群
第103基地システム通信大隊
第305基地通信中隊
秋田派遣隊
秋田駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
東北方面警務隊
第123地区警務隊
秋田派遣隊

これらの部隊は、東北地方の防衛や災害派遣など、様々な任務に従事しています。

広報施設

秋田駐屯地には、広報施設として秋田駐屯地史料館があります。この史料館は、東北地方の駐屯地では最後に建築され、1967年（昭和42年）に開館しました。館内は4つの部屋に分かれており、郷土部隊の歴史や、イラク派遣活動、災害派遣活動に関する資料が展示されています。

郷土部隊の展示：歩兵第17聯隊、第117聯隊、第223聯隊の軍旗や歴代聯隊長の写真、戦歴、旧軍の軍服、武器、遺品などが展示されています。
近年の活動の展示：イラク派遣活動時の装備や災害派遣活動の写真などが展示されています。

福利厚生施設

駐屯地内には、厚生センターがあり、売店、クリーニング店、寿司屋などの施設が利用できます。

アクセス

秋田駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路：秋田自動車道秋田北IC
一般道：国道7号、国道13号、国道101号、秋田県道56号秋田天王線、秋田県道72号秋田北インター線、秋田県道231号上新城土崎港線、都市計画道路横山金足線
鉄道：JR東日本奥羽本線 土崎駅
港湾：能代港、秋田港、船川港（重要港湾）
飛行場: 秋田空港（第二種空港）

周辺の重要施設

秋田駐屯地の周辺には、以下の重要な施設があります。

秋田国家石油備蓄基地（男鹿市）
秋田火力発電所（秋田市）
能代火力発電所（能代市）
秋田変電所（秋田市）
能代変電所（能代市）
羽後変電所（雄勝郡羽後町）
大潟幹線
JAXA能代多目的実験場（能代市）

これらの施設は、地域のエネルギー供給や研究活動を支える重要な拠点となっています。

不祥事

2020年、秋田駐屯地に所属する陸士長が、同僚隊員の居室で現金を盗んだとして懲戒免職処分となりました。

まとめ

秋田駐屯地は、東北地方の防衛を担う重要な拠点であり、地域社会との連携も積極的に行っています。歴史ある駐屯地であり、多くの部隊が駐屯していることから、地域の安全に欠かせない存在となっています。

参考文献

50年のあゆみ（秋田駐屯地 編・2003年）

関連項目

秋田分屯基地（航空自衛隊）

外部リンク

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