第2次橋本内閣

第2次橋本内閣について

第2次橋本内閣は、橋本龍太郎が第83代内閣総理大臣に就任し、1996年11月7日から1997年9月11日までの期間、活動を行った日本の内閣です。この内閣は、1996年10月に実施された第41回衆議院議員総選挙を背景にしています。この選挙では、自民党が議席を増やした一方で、社会民主党と新党さきがけは議席を減少させる結果となり、これにより自民党は単独で政権を維持することができました。

特筆すべきは、内閣の人事において新党さきがけの菅直人の後任として、小泉純一郎が起用されたことです。これは、橋本氏と小泉氏が競い合った結果であり、後に2001年の自由民主党総裁選挙でも再度争うことになります。小泉氏はこの後、自由民主党総裁として総理大臣に就任することとなります。

また、内閣の施策としては、1997年4月1日に消費税率が3％から5％に引き上げられることが挙げられます。この増税は、国の財政を健全化するためのものでしたが、時期的に景気が悪化していたため、国民からの反発も大きく、内閣の支持率は厳しい状況にありました。

第2次橋本内閣の内閣の構成に関しても、そのメンバーは自由民主党の各派閥から選ばれています。例えば、大森政輔氏が内閣法制局長官、与謝野馨氏が内閣官房副長官（政務担当）、古川貞二郎氏が内閣官房副長官（事務担当）に就任しました。このように、政務次官や内閣総理大臣補佐官にも多くの有力政治家が名を連ね、各種政策に対する議論や推進が行われました。

具体的な政務次官の人選も多岐にわたり、例えば法務部門では野村五男が、外務部門では高村正彦が任命されています。さらに、大蔵、文部、厚生、農林水産、通商産業など、さまざまな分野で多くの政務次官が配置され、それぞれの分野に特化した政治運営が試みられました。

この内閣は、橋本政権の終了に伴い、1997年9月に解散を迎えることとなります。また、関連策として、後の政府施策にも影響を与える政策が含まれているため、時代の転換期としての意味を持つ内閣とも言えるでしょう。

関連情報

第2次橋本内閣に関連する文献としては、秦郁彦編の『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』が挙げられます。この本は、日本の官僚制の歴史や制度について詳細な情報を提供しており、当時の内閣の動きや政策に関する理解を深めるための貴重な資料です。

また、ネット上には首相官邸の公式ページやNHKの放送史に関するページも存在し、こちらでも第2次橋本内閣の詳細を知ることができます。

この内閣の成立背景や政策実績、さらには人事や各大臣の役割を理解することで、90年代後半の日本政治の特徴や動向についての幅広い理解が深まるでしょう。

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