第2潜水戦隊 (アメリカ海軍)

第2潜水戦隊（Submarine Squadron 2）

第2潜水戦隊（Submarine Squadron 2、略称：SUBRON 2）は、かつてアメリカ海軍において、大西洋艦隊潜水艦部隊の指揮下にあった潜水艦部隊の一つです。この部隊は、コネチカット州のニューロンドン海軍潜水艦基地を母港として活動していました。その長い歴史は1945年の編成から始まり、2012年1月13日に解隊されるまでの約67年間に及びました。

概要

第2潜水戦隊は、第二次世界大戦終結直後の1945年10月、コネチカット州のニューロンドン海軍潜水艦基地において編成されました。初代の司令官には、L.S.パークス大佐が着任しています。

部隊の歴史を通じ、黎明期のガトー級潜水艦から、冷戦期を経て現代につながるロサンゼルス級原子力潜水艦に至るまで、延べ100隻に及ぶ多様な潜水艦が配備されてきました。特筆すべき艦としては、世界初の原子力潜水艦としてその名を歴史に刻んだUSSノーチラス (SSN-571)や、アメリカ海軍が運用した唯一の原子力深海探査艇であるNR-1が含まれます。最盛期には、最大で12隻の潜水艦がこの戦隊に所属していました。

創隊時の所属艦

1945年10月の創隊時、第2潜水戦隊には以下の艦艇が所属していました。

SS-214 グルーパー (USS Grouper)
SS-229 フライングフィッシュ (USS Flying Fish)
SS-230 フィンバック (USS Finback)
SS-270 レイトン (USS Raton)
SS-403 アトゥル (USS Atule)
SS-424 クィルバック (USS Quillback)
SS-488 サーダ (USS Sarda)
ASR-3 チェウィンク (USS Chewink) - 潜水艦救難艦

これらの艦艇は、当時のアメリカ海軍潜水艦部隊の中核を担う存在でした。

解隊とその後の再編

第2潜水戦隊は、部隊の再編計画に伴い、2012年1月13日をもって解隊されました。解隊の式典は、部隊の母港であったニューロンドン海軍潜水艦基地で執り行われました。部隊の機能と役割は、同じくニューロンドンを拠点とする第4潜水戦隊に統合される形となりました。

解隊時に第2潜水戦隊に所属していた艦艇は、解隊に伴い新たな所属先へと再編成されました。これらの艦艇は、主に第4潜水戦隊および第12潜水開発戦隊へ配属が変更されています。

解隊時の所属艦

2012年1月の解隊時に第2潜水戦隊に所属していた原子力潜水艦は以下の通りです。

SSN-700 ダラス (USS Dallas) - 第12潜水開発戦隊へ編成替え
SSN-719 プロビデンス (USS Providence) - 第12潜水開発戦隊へ編成替え
SSN-720 ピッツバーグ (USS Pittsburgh) - 第12潜水開発戦隊へ編成替え
SSN-761 スプリングフィールド (USS Springfield) - 第4潜水戦隊へ編成替え

これらのロサンゼルス級原子力潜水艦は、解隊後もアメリカ海軍の潜水艦戦力として運用が続けられました。

第2潜水戦隊の解隊は、アメリカ海軍潜水艦部隊の組織改編の一環であり、長い歴史を持つ部隊はその役割を終え、他の部隊へと引き継がれることとなりました。

関連項目

大西洋艦隊 (United States Atlantic Fleet)
アメリカ艦隊総軍 (United States Fleet Forces Command)

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