第20代総選挙 (大韓民国)

第20代韓国総選挙の概要

第20代総選挙は、2016年4月13日に実施され、大韓民国の国会議員を選出するための重要な選挙でした。この選挙は、1948年の初代総選挙以来20回目にあたります。韓国では選挙の回数を「第○代」と数え、総選挙の表記は「총선」という形が一般的です。

概要

今回の総選挙は、国会議員の4年の任期が満了した際に行われ、朴槿恵大統領の政権運営に対する評価が問われる場となりました。与党のセヌリ党が過半数を維持できるかどうか、また新しく結成された国民の党が議席を確保できるかが焦点となりました。結果的に、与党のセヌリ党は惨敗し、議会内で少数派に転落する状況、いわゆる「与小野大」という局面が生じました。これは16年ぶりの出来事でした。

選挙に先立ち、前回の選挙では候補者の前科の問題が顕在化していましたが、法改正によりそれに対する基準が厳格化されました。特に罰金100万ウォン以上の前科を持つ候補者も公開対象となったことで、前科を持つ候補者の数が増加しました。具体的には、253名の候補者が前科者であり、特に詐欺や暴力事件での前科者が多く見られました。このため、韓国社会では候補者の倫理観に批判的な声が上がりました。

投票日程

選挙に向けたスケジュールは次の通りです：

• - 予備候補者登録申請：2015年12月15日まで
• - 候補者登録申請：2016年3月24日、25日
• - 在外投票：3月30日から4月4日
• - 事前投票：4月8日、9日
• - 投票日：4月13日

基礎データ

この選挙の背景として、次のようなデータがあります：

• - 大統領：朴槿恵
• - 有権者：満19歳以上
• - 被選挙権：満25歳以上
• - 確定選挙人数：42,100,398名
• - 議員定数：300議席（地域区253議席、比例代表47議席）
• - 投票制度：2票制（地域区候補者と比例代表政党への投票）

候補者と選挙結果

地域区には934名、比例代表には21政党から158人が立候補しました。競争率は約3.73倍で、前回の選挙よりやや下回りました。結果として、与党セヌリ党は121議席を失い、さらに全体的な支持を失いました。一方、共に民主党は首都圏での勝利で123議席を獲得し、第一党となりました。国民の党は38議席を確保し、重要な役割を果たしました。選挙前に存在していたキリスト教自由党と民主党は議席を失いました。

投票率

投票率は58.0％に達し、前回選挙よりも上昇しました。これは公民の政治参加が高まる兆しと捉えられますが、同時に候補者の質の低下も指摘されている点が目立ちました。選挙後、韓国社会では候補者選びについての倫理や透明性を求める声が高まっています。

この選挙は、韓国の政治情勢や市民の意識に大きな影響を及ぼしました。

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