第22代総選挙 (大韓民国)

2024年 第22代国会議員総選挙

2024年4月10日、大韓民国において第22代国会議員総選挙が行われました。この選挙では、尹錫悦政権の中間評価が大きな焦点となり、その成果と課題に対する有権者の反応が試されました。また、継続的に勝利を逃している最大野党・共に民主党に対してもその評価が問われる重要な選挙でした。このため、与党の国民の力は「国政安定」を強調し、国民にその理解を求めました。

一方、共に民主党は「政権審判」を掲げ、政策運営における改革を訴えました。その結果として、共に民主党が勝利した場合、尹政権が早期のレームダック状態に陥るとの見方が広まっていました。この選挙では、与野党に加えて新党の存在も注目され、元党首や元総理が新たに政党を立ち上げるなど、政治の多様性が際立ちました。

選挙の概要

今回の選挙では、総議席数300席のうち254席が地域区、46席が比例代表として配分されました。比例代表の個別政党は、前回と同じく衛星政党としての「国民の未来」や「共に民主連合」を形成することとなりました。また、選挙区の配置も両党の交渉によって一部変更がありました。

選挙の実施に先立ち、候補者登録や日程が設定され、選挙システムは小選挙区比例代表並立制が採用されました。投票時には選挙区と比例代表にそれぞれ異なる票が投じられる二票制が適用されており、得票率に応じた配分が行われます。

候補者と政党

今回の選挙では、特に野党の共闘が目立ち、進歩党との連携を結んで候補を統合しました。また、多くの新党が立候補したため、選挙の候補者名簿も多様化しています。比例代表の候補者登録を行う政党は、過去最多の38党に上り、その結果、投票用紙の長さも歴代最長となりました。

地域区には699人が立候補し、その中には女性や障害を持つ候補者も含まれていました。過去の前科や税金の滞納者も多く見られ、選挙の後には不正投票や運営上の懸念が浮上するなど、非常に多様な状況が見られました。

投票とその結果

投票日である4月10日には、全体の投票率が67.0%に達し、過去32年における歴代選挙での最高記録となりました。選挙の結果、与党・国民の力は90議席を獲得し、国民の未来は18議席に終わった一方で、共に民主党は161議席、共に民主連合は14議席を獲得しました。これにより、野党としての影響力を再び強化することに成功しました。

選挙後の展望

選挙終了後のまとめとして、多様な選択肢が存在する中で、各政党が今後どのように力量を発揮し政策を実現していくかが注目されます。本選挙は単なる結果に留まらず、今後の政局に大きな影響を与えることとなるでしょう。

もう一度検索