第23回全国中等学校ラグビーフットボール大会

第23回全国中等学校ラグビーフットボール大会

1941年1月、兵庫県西宮市の甲子園南運動場で開催された第23回全国中等学校ラグビーフットボール大会は、旧制中学校、実業学校、そして師範学校を対象とした重要な大会です。この年の大会では、特に師範学校からの初参加があり、ラグビーの普及が進む中で新たな一歩を示したことが注目されました。

概要

大会の枠組みの中で、参加校には多様性が見られ、各地から集まったチームが熱戦を繰り広げます。特に、北海道の札幌商業学校や東京都の保善商業学校などが名を連ね、競技のレベルが高まる中での勝負が繰り広げられました。この大会は、ラグビーにおける全国的なリーグ感を強め、未来のラグビー選手たちに多くの影響を与えることとなりました。

参加チーム

以下は、今大会に参加した学校の一覧です。太字のチームはシード校として注目されていました。

• - 札幌商業学校（北海道・実業学校）: 6年ぶり2回目
• - 秋田県立秋田工業学校（秋田県・実業学校）: 12年連続12回目
• - 保善商業学校（東京都）: 4年連続4回目
• - 三重県立松阪商業学校（三重県）: 初出場
• - 大阪府立北野中学校（大阪府）: 3年連続4回目
• - 村野工業学校（兵庫県・実業学校）: 初出場
• - 山口県立山口中学校（山口県）: 初出場
• - 愛媛県師範学校（愛媛県・師範学校）: 初出場
• - 福岡県立福岡中学校（福岡県）: 2年ぶり12回目
• - 台北州立台北第一中学校（外地）: 3年ぶり8回目
• - 養正中学校（外地）: 2年連続2回目
• - 鞍山中学校（外地）: 5年ぶり6回目

試合結果

大会は緊迫した試合ばかりで、各ラウンドの結果は以下の通りです。

1回戦

• - 愛媛師 0 - 6 台北一中
• - 札幌商業 0 - 8 村野工
• - 松阪商業 8 - 14 福岡中
• - 秋田工 3 - 3 保善商（抽選で保善商が勝ち抜け）

2回戦

• - 台北一中 10 - 3 村野工
• - 北野中 3 - 3 鞍山中（抽選で鞍山中が勝ち抜け）
• - 山口中 3 - 6 養正中
• - 福岡中 3 - 0 保善商

準決勝

• - 台北一中 5 - 3 鞍山中
• - 養正中 0 - 5 福岡中

決勝

大会は、台北一中が6年ぶりに2回目の優勝を果たしました。この後、外地の学校による優勝は行われなくなり、この大会の歴史における特別な出来事として残ります。

• - 台北一中 5 - 0 福岡中

脚注

この大会の詳細な記録は、参考文献「日本ラグビー2005平成16年～平成17年公式戦主要記録」や大会の公式サイトで確認することができます。そこには歴代の優勝校や試合の詳細が掲載されています。

この第23回全国中等学校ラグビーフットボール大会は、ラグビー競技の意義と魅力を再確認する重要な機会となったと言えるでしょう。

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