第23独立治安防護旅団 (ウクライナ国家親衛隊)

第23独立治安防護旅団（ウクライナ国家親衛隊）

第23独立治安防護旅団は、ウクライナ国家親衛隊に所属する旅団です。南部作戦地域司令部の管轄下にあります。

概要

この旅団は、ソ連時代の1966年9月30日に、ソ連国内軍の第22独立特殊自動車化警察大隊としてザポリージャ州で創設されました。ソ連崩壊後、ウクライナの独立に伴い、ウクライナ国家親衛隊、そしてウクライナ国内軍へと編入と改編を繰り返しました。最終的に、2014年にウクライナ国家親衛隊に再編入され、現在の第23独立治安防護旅団となりました。

歴史

ソ連国内軍時代

1966年9月30日、第22独立特殊自動車化警察大隊として、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国のザポリージャ州で創設。

ウクライナ国家親衛隊/ウクライナ国内軍時代

1992年1月、ソビエト連邦崩壊とウクライナ独立に伴い、ウクライナ国家親衛隊に編入され、第3師団隷下の第8連隊に改編。
1995年1月、ウクライナ国内軍に編入され、第13独立特殊自動車化警察連隊に改編。
1999年、部隊増強により、第23独立特殊自動車化警察旅団に改編。

ドンバス戦争

2014年3月、ウクライナ国内軍の廃止によりウクライナ国家親衛隊に編入、第23独立治安防護旅団に改編。
2014年8月、ドンバス戦争に投入され、東部ドネツィク州に配備。
2020年8月21日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領より、名誉称号「ホールツィツャ」を授与。

ロシアのウクライナ侵攻

南部・ザポリージャ戦線

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻開始。南部ザポリージャ州メリトポリ地区に配備。
メリトポリ市防御のため、第9特務連隊、第110独立領土防衛旅団、第59独立自動車化歩兵旅団隷下の第9独立自動車化歩兵大隊と合同で防御を行う予定でしたが、第110旅団の不手際による装備不足で不参加となり、第9大隊もロシア軍に包囲され現着できず。結果として、第9連隊との2個大隊でロシア軍25個大隊戦術群と対峙し、メリトポリは陥落。
その後、ロシア軍の攻勢によりトクマク、ヴァシリウカも陥落。ザポリージャでロシア軍を撃退。

東部・マリウポリ戦線

2022年3月、激戦地である東部ドネツィク州マリウポリ地区に再配置。南東部の要衝であるマリウポリ市外を防御。
ドミトロ・アプフチン副旅団長、第2パトロール大隊のユーリー・ロイ大隊長が戦死。5月、マリウポリが陥落。

南部・ザポリージャ戦線

2022年8月、南部ザポリージャ州ポロヒー地区に再配置。フリャイポレ方面に展開。

編制

旅団司令部（ザポリージャ）
第1パトロール大隊（ザポリージャ）
第2パトロール大隊（メリトポリ）
第3パトロール大隊（ベルジャーンシク）
第4パトロール大隊（エネルホダル）
パトカー中隊
戦闘・後方支援中隊

脚注

出典

出典元情報

外部リンク

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* 部隊の戦死者リスト


この旅団は、その長い歴史の中で、幾多の変遷を経てきました。ソ連時代からウクライナ独立後の激動期、そして現在のロシアによる侵攻まで、常に最前線で戦い続けています。特に、ドンバス戦争やロシアのウクライナ侵攻における激戦地での戦闘は、この旅団の勇敢さを物語っています。多くの犠牲者を出しながらも、祖国を守るために戦い続ける姿は、多くの人々に感銘を与えています。

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