第3飛行隊 (航空自衛隊)

第3飛行隊の概要

第3飛行隊は、航空自衛隊の中部航空方面隊第7航空団に属する戦闘機部隊であり、特に首都圏の防空業務の中核を担っています。この部隊は1956年10月1日に浜松基地において新設され、その際、航空自衛隊における3番目のF-86F戦闘機部隊としてスタートしました。設立当初から任務を遂行するために練成訓練を行い、1957年9月には千歳基地に移転し、そこから本格的な任務を開始します。

初の対領空侵犯措置任務を1958年2月17日に行い、その年の5月には初のスクランブル出動を記録しました。このように、短期間のうちに数々の重要なミッションを完遂し、部隊としての実績を着実に積み上げていきました。1963年、部隊は松島基地に移転し、整備と任務の拡充に努めることになります。その後、1964年には八戸基地に移動し、さらなるアラート任務を開始しました。

1971年には三沢基地へと移駐し、この時期に初の国産支援戦闘機であるF-1が配備されました。1978年にはF-1に機種を更新しており、これにより要撃任務は継続しつつも支援戦闘にシフトしています。特に、F-1からF-2A/Bへの機種更新が進む中で、2001年にはF-2部隊として新たな役割を担いました。この部隊は、今までのスキルを活かしつつ、最新の装備での運用を学ばなければならず、そのための研究や訓練の機会も増えています。

部隊のマークには歴史的な意味が込められており、兜武者をモチーフにしたデザインは1983年から使用され、部隊の精神と誇りを表しています。以前のマークは青森県の地図と「3」の文字で構成されていましたが、F-2への機種更新に伴い、機体の色に調和するようにモノトーンに変更されています。

2020年3月には百里基地へ移動し、第7航空団に所属することとなり、ここでの防空任務を引き続き行う様になっています。部隊は現在、F-2を中心に航空自衛隊の主要な戦闘機部隊としての役割を確立しており、最新鋭機による任務を常に遂行しています。

沿革

• - 1956年: 10月1日 - F-86F戦闘機部隊として浜松基地において編成。
• - 1957年: 9月2日 - 千歳基地へ移動。
• - 1958年: 2月17日 - F-86Fによる対領空侵犯措置任務開始。5月には初のスクランブルを記録。
• - 1963年: 3月6日 - 松島基地へ移動。
• - 1964年: 2月1日 - 八戸基地へ移動し、アラート任務を開始。
• - 1978年: 3月31日 - F-1への機種更新完了。
• - 2001年: 3月27日 - F-2への機種更新。
• - 2020年: 3月26日 - 百里基地へ移駐。

歴代運用機

• - 戦闘機:

- F-86F (1956年〜1978年)
- F-1 (1978年〜2002年)
- F-2A/B (2001年〜現在)

• - 練習機:

- T-2 (1978年〜2002年)

• - 連絡機:

- T-33A (1956年〜1992年)
- T-4 (1990年〜現在)

映画などに登場

「亡国のイージス」では、F-2A戦闘機が出撃するシーンが描かれています。

このように第3飛行隊は、長きにわたって航空自衛隊の重要な一翼を担い続けており、今後もその役割は大いに期待されています。

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