第31教育飛行隊 (航空自衛隊)

航空自衛隊 第31教育飛行隊

第31教育飛行隊は、航空自衛隊航空教育集団隷下の第1航空団に所属する飛行訓練部隊です。T-4練習機を使用し、基本操縦（後期）課程の教育を担当しています。1989年にT-4練習機の最初の飛行隊として浜松基地で編成され、パイロット育成において重要な役割を担っています。

概要

1980年代の航空自衛隊では、初級操縦課程から戦闘機操縦課程まで、段階的に機種を移行しながら操縦訓練が行われていました。しかし、T-33A練習機の老朽化が課題となり、その後継として国産のT-4練習機が開発されました。T-4は1988年7月に部隊使用承認を受け、同年10月1日に浜松基地で臨時T-4教育飛行隊が編成されました。

臨時T-4飛行隊では、約1年間の運用試験が行われ、学生パイロットを対象に試行課程の教育が実施されました。1989年10月2日、臨時T-4飛行隊は改編され、第1航空団隷下に第31教育飛行隊が正式に発足しました。

第31教育飛行隊では、芦屋基地の第13飛行教育団で基本操縦（前期）課程を修了した学生パイロットに対し、約6.5か月の教育期間で80時間の操縦訓練を実施しています。1コースあたり約5名の学生パイロットが訓練を受け、ウイングマーク授与後には、戦闘機操縦（F-15またはF-2）課程へと進みます。

部隊マークは、黒と黄のチェック帯に青のストライプが特徴的です。また、同じ浜松基地に所在する第32教育飛行隊との間で、機体管理と識別を容易にするため、T-4練習機のシリアルナンバーの奇数号機を第31教育飛行隊、偶数号機を第32教育飛行隊に配備するという工夫が凝らされています。

沿革

1988年10月1日 - 浜松基地の第1航空団隷下にて臨時T-4教育飛行隊が発足。
1989年10月2日 - 臨時T-4飛行隊が第31教育飛行隊に改編。
1989年11月 - T-4による基本操縦課程教育を開始。
2009年11月14日 - 部隊創設20周年記念行事を実施。

歴代運用機

練習機: T-4 (1989年～現在)

関連項目

第13飛行教育団

外部リンク

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航空自衛隊浜松基地'>航空自衛隊浜松基地

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