第13飛行教育団

第13飛行教育団について

第13飛行教育団は、航空自衛隊の航空教育集団に所属する飛行教育団の一つで、主にパイロットを目指す飛行幹部候補生に対し、ジェット練習機を用いた操縦教育を行っています。司令部は福岡県遠賀郡芦屋町にある芦屋基地に所在しています。

教育内容

第13飛行教育団では、第11飛行教育団や第12飛行教育団で初級操縦課程を修了した飛行幹部候補生に対し、基本操縦前期課程と呼ばれる教育訓練を実施します。この課程では、ジェット練習機であるT-4の特性を理解し、操縦技術の基礎を習得することに重点が置かれます。基本操縦前期課程を修了した候補生は、次のステップとして第1航空団での基本操縦後期課程へと進みます。その後、国家試験である固定翼事業用操縦士の資格を取得し、戦闘機操縦基礎課程、そして松島基地の第4航空団や新田原基地の飛行教育航空隊で行われる戦闘機操縦課程へと進むことになります。

沿革

第13飛行教育団は、その歴史の中で幾度かの変遷を経て現在に至ります。

1954年：松島基地に保安隊臨時松島派遣隊として編成され、T-6G練習機を使用。
1955年：航空自衛隊臨時松島派遣隊に改称。
1957年：第2操縦学校に改編後、宇都宮基地へ移動。
1959年：第13飛行教育団に改編。
1960年：岐阜基地へ移動し、T-1練習機に機種更新。岐阜飛行教育分遣隊となる。
1962年：司令部が芦屋基地へ移動。飛行教育群と整備補給群が岐阜基地へ移動後、芦屋基地へ移駐し、第13飛行教育団の編成改正が完了。
1989年：航空教育集団の隷下となる。
1998年：T-4練習機による飛行教育の試行を開始。
1999年：第1飛行教育隊がT-4に改編され、T-4による基本操縦前期課程を開始。
2000年：T-1練習機による飛行教育が終了し、第2飛行教育隊もT-4に改編。
2001年：T-1のラストフライトが行われ、第13飛行教育団のT-4への機種改編が完了。
2009年：創設50周年を迎え、無事故飛行180,000時間を達成。

長年にわたり、第13飛行教育団は安全な教育訓練を継続しており、2010年、2012年にはそれぞれ無事故飛行190,000時間、200,000時間を達成しています。

部隊編成

第13飛行教育団は、以下の組織で構成されています。

第13飛行教育団司令部
総務部
教育部
飛行教育群
第1飛行教育隊：T-4
第2飛行教育隊：T-4
整備補給群
群本部
整備隊
修理隊
* 飛行場勤務隊

主要幹部

（主要幹部については、本資料では割愛します。）

まとめ

第13飛行教育団は、航空自衛隊のパイロット育成において、基本操縦技術を習得させる重要な役割を担っています。長年の歴史の中で、教育体制の整備や安全への取り組みを続け、数多くの優秀なパイロットを育成しています。

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