芦屋基地

航空自衛隊 芦屋基地

福岡県遠賀郡芦屋町と岡垣町に跨る芦屋基地は、航空自衛隊の重要な拠点で、特に教育部門が中心となっています。基地内には第3術科学校をはじめ、多くの部隊が配置されており、パイロットや整備士の育成に重要な役割を担っています。基地は遠賀川の河口に位置し、その広大な敷地は芦屋町の大部分を占めています。

基地の概要

芦屋基地は、教育を主眼とした基地であり、多くの教育施設や訓練施設が設けられています。基地司令は第3術科学校長が兼務しており、教育体制の中核を担っています。

歴史

芦屋基地の歴史は、第二次世界大戦中の1942年に旧日本軍の芦屋陸軍飛行場として開設されたことに始まります。当時は、一式戦闘機「隼」や三式戦闘機「飛燕」などが配備されていました。終戦後、一時的にアメリカ軍に接収され、朝鮮戦争時には爆撃機や輸送機の基地として使用されました。1960年代に入り、航空自衛隊の基地として再編され、現在の体制が築かれました。

1961年には、第3術科学校が岐阜基地から移転し、芦屋基地の教育体制が本格化しました。また、1962年には第13飛行教育団が宇都宮から移動し、パイロットの育成が開始されました。その後も、航空救難隊や高射部隊などが編成され、基地の機能は拡充されていきました。

2009年には、第5高射隊に弾道ミサイル迎撃能力を持つパトリオットPAC-3が導入され、九州地方における防衛体制の強化に貢献しました。2022年には、新型コロナウイルスの影響で中止されていた航空祭が3年ぶりに再開され、多くの航空ファンを魅了しました。この際、第13飛行教育団のT-4練習機の通称が「レッドドルフィン」から「レッドインパルス」に変更されました。

配置部隊

芦屋基地には、以下の部隊が配置されています。

航空教育集団隷下
第3術科学校
第13飛行教育団（T-4練習機を使用）
西部航空方面隊隷下
西部高射群
整備補給隊
第5高射隊
第6高射隊
西部航空施設隊
本部
第1作業隊
航空総隊隷下
航空救難団飛行群
芦屋救難隊（U-125A救難捜索機、UH-60J救難ヘリコプターを使用）
航空支援集団隷下
航空保安管制群
芦屋管制隊
航空気象群
芦屋気象隊
防衛大臣直轄部隊
航空警務隊
芦屋地方警務隊



これらの部隊が、航空自衛隊の教育、防衛、救難活動を支えています。

航空祭

芦屋基地では、毎年秋頃に航空祭が開催され、多くの人々が訪れます。航空祭では、航空機の展示や飛行展示が行われ、普段見ることのできない航空自衛隊の活動を間近で体験できます。ブルーインパルスの展示飛行も人気です。開催時期は、基地のホームページやブルーインパルスの飛行スケジュールで確認できます。当日は、遠賀川駅前から臨時バスが運行されます（有料）。

関連情報

芦屋基地に関する情報は、以下のリンクで確認できます。

芦屋基地公式ウェブサイト: 芦屋基地
[航空自衛隊]]芦屋基地公式Twitter: [@jasdf_ashiya

その他

芦屋基地に関連する項目として、以下のものがあります。

航空自衛隊の基地一覧
芦屋線（かつて存在した鉄道）
芦屋競艇場
コンバット満（元自衛官、現タレント）
* あしやからの飛行（映画作品）



芦屋基地は、福岡県における航空自衛隊の重要な拠点であり、地域社会との連携も深めています。教育、防衛、救難など、多岐にわたる活動を通じて、日本の空の安全を守り続けています。

もう一度検索