第35歩兵連隊 (フランス軍)

フランス陸軍 第35歩兵連隊

第35歩兵連隊（35e régiment d'infanterie de ligne：35e RI）は、フランス陸軍の機械化歩兵連隊であり、テリトワール＝ド＝ベルフォール県ベルフォールに駐屯し、第7機甲旅団の隷下にあります。

概要

兵種は歩兵であり、伝統的区分も歩兵です。フランス陸軍の連隊の中でも、特に長い歴史を持つ連隊として知られています。

沿革

第35歩兵連隊は、17世紀初頭にまで遡る長い歴史を持っています。

1604年：ネノン連隊として創設
1661年：デュフォール＝モンゴメリー連隊に改称
1665年：デュフォール＝ラザン連隊に改称
1670年：アンジュー公爵連隊に改称
1753年：アキテーヌ連隊に改称
1776年：第2、第4大隊がアンジュー連隊に復帰
1791年：第35戦列歩兵連隊となる
1793年：第35戦列准旅団となる
1799年：第35戦列歩兵准旅団となる
1803年：再び第35戦列歩兵連隊となる
1809年：ヴァグラムの戦いに参加
1812年：ボロジノの戦いに参加
1854年：クリミア戦争、セヴァストポリの戦いに参加
1870年：ベルフォールに移駐
1871年：第35行進歩兵連隊となる
1915年：シャンパーニュ会戦に参加
1916年：ヴェルダンの戦いに参加
1944年：ブルゴーニュ解放戦に参加
1945年：第35歩兵連隊となる
1952年：アルジェリア戦争に参加（～1962年）
1962年：第35歩兵大隊となる
1964年：第110歩兵連隊の改編に伴い、第35機械化歩兵連隊に改編
1975年：第35歩兵連隊となる
1999年：陸軍大改革に伴い、第7機甲旅団隷下となる

数々の変遷を経て、現代の機械化歩兵連隊としての姿を確立しました。

最新の部隊編成

現在の第35歩兵連隊は、以下の部隊で構成されています。

連隊本部
本部管理中隊
第1中隊 - AMX-10P装備
第2中隊 - AMX-10P装備
第3中隊 - AMX-10P装備
第4中隊 - AMX-10P装備
偵察・支援中隊（1個偵察小隊、1個対戦車小隊、1個重迫撃砲小隊を含む）
管理支援中隊（武器・車両・通信の整備など）
予備訓練中隊

定員

連隊の定員は約1,200名です。AMX-10Pを65両、その他約200台の車両を装備しています。

主要装備

第35歩兵連隊は、以下の装備を使用しています。

GIAT BM92-G1（拳銃）
FA-MAS（アサルトライフル）
FR-F2（狙撃銃）
AAT-F1（汎用機関銃）
AA-52（汎用機関銃）
12.7mm重機関銃
RTF1 120mm迫撃砲
81mm迫撃砲
ERYX（対戦車ミサイル）
ミラン（対戦車ミサイル）
HOT（対戦車ミサイル）
AMX-10P（歩兵戦闘車）
VAB（装甲兵員輸送車）
VAL（装輪装甲車）
P4（軽多用途車）
TRM 2000（トラック）
TRM 10000（トラック）
GBC 180（トラック）

関連項目

フランス軍
フランス陸軍
[北大西洋条約機構]

もう一度検索