第36回カンヌ国際映画祭

第36回カンヌ国際映画祭について

1983年5月7日から18日の間、フランスのカンヌで開催された第36回カンヌ国際映画祭は、映画界の重要なイベントとして多くの作品が集まりました。ここでは、その受賞結果、審査員、上映作品などについて詳しくご紹介します。

受賞結果

この年の映画祭では、特に注目すべき賞がいくつかありました。パルム・ドールには今村昌平監督の『楢山節考』が受賞されました。この作品は日本の映画として海外で高く評価されることとなりました。

審査員特別グランプリにはテリー・ジョーンズ監督の『人生狂騒曲』、審査員賞にはムリナル・セン監督の『Kharij』が選ばれました。

また、男優賞にはジャン・マリア・ヴォロンテが『マリオ・リッチの死』で、女優賞にはハンナ・シグラが『ピエラ 愛の遍歴』で受賞しました。さらに、創造映画大賞にはアンドレイ・タルコフスキーの『ノスタルジア』とロベール・ブレッソンの『ラルジャン』が選ばれました。

芸術貢献賞にはカルロス・サウラの『カルメン』が受賞し、カメラ・ドールにはパル・エルドスの『The Princess』が輝きました。

審査員

カンヌ映画祭の審査員は、映画界の著名人たちから構成されており、審査委員長にはアメリカの作家ウィリアム・スタイロンが任命されました。その他の審査員には、イギリスの監督カレル・ライス、ソ連の監督セルゲイ・ボンダルチュク、マリの監督スレイマン・シセ、エジプトのユーセフ・シャヒーンなどが名を連ねました。また、フランスの撮影監督アンリ・アルカンや、イタリアの女優マリアンジェラ・メラートなども審査員として参加しました。

上映作品

今回のカンヌ映画祭では、多様なジャンルの映画が上映されました。特にコンペティション部門においては、デンマークからビレ・アウグスト監督の『子供たちの城』、ユーゴスラヴィアからスルジャン・カラノヴィッチの『3人でスプリッツァ』などが名を連ねました。

この他にも、イタリアのマウリツィオ・ポンツィ監督による『ハスラー・ザ・ファイナル』や、アメリカのヘンリー・ジャグロム監督による『Can She Bake a Cherry Pie?』など、多彩な作品が勢揃いしました。

特別招待作品の中には、ロバート・デュヴァルの『アンジェロ・マイ・ラヴ』や、ジョン・バダムの『ウォー・ゲーム』などがあり、観客からは大きな注目を集めました。また、日本からは神代辰巳の『もどり川』も上映され、国際的な交流が図られました。

外部リンク

この映画祭の詳細情報は、公式サイトでも確認することができます。映画祭の影響や、参加作品のリストなども紹介されていますので、ぜひご覧ください。

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