第36回読売新聞社杯全日本選抜競輪

第36回読売新聞社杯全日本選抜競輪

2021年2月20日から23日にかけて、川崎[[競輪場]]を舞台に開催された第36回読売新聞社杯全日本選抜競輪は、競輪界における最高峰のレースであるGI競走として、多くの競輪ファンを魅了しました。優勝賞金は3000万円という高額で、選手たちの激しい戦いが繰り広げられました。

決勝戦

2月23日、大会最終日に行われた決勝戦では、郡司浩平選手が地元川崎[[競輪場]]でのアドバンテージを活かし、見事な番手捲りを決めて優勝を飾りました。この勝利は、郡司選手にとって全日本選抜競輪初制覇であり、昨年の競輪祭に続く2つ目のGIタイトル獲得となりました。なお、決勝戦の誘導員は神奈川県出身の白戸淳太郎氏が務めました。

レース概略

決勝戦では、郡司選手が持ち前のスピードとパワーを発揮し、他の選手たちを圧倒しました。特に、最終周回での捲りは圧巻で、会場にいた多くのファンを熱狂させました。

特記事項

今大会は、川崎[[競輪場]]にとって特別な意味を持つ開催となりました。というのも、川崎[[競輪場]]でのGI開催は、1965年の第10回オールスター競輪で白鳥伸雄選手が優勝して以来、実に56年ぶりだったからです。また、今大会は、COVID-19の感染拡大の影響を大きく受けました。当初は入場制限付きでの開催が予定されていましたが、緊急事態宣言が延長されたため、2月4日には無観客での開催へと変更されました。さらに、関東地方の一部の競輪場では、場外発売も中止となり、異例の状況下での開催となりました。

地上波での決勝戦中継は、日本テレビ系列で全国放送され、番組名は「坂上忍の勝たせてあげたいTV ～第36回全日本選抜競輪～」でした。番組の進行役は、今回から宇垣美里さんに変更されました。

シリーズ全体の売上目標は85億円でしたが、4日間の総売上額は88億0563万4100円に達し、前年比4.7%増という好成績を収めました。これは、川崎本場の無観客開催や一部競輪場での場外発売中止というマイナス要因があったにもかかわらず、目標額をクリアしたという点で特筆に値します。内訳は、場外売上が45億3770万8900円、電話・インターネット投票が42億6792万5200円でした。

競走データを見ると、S班選手のうち、脇本雄太選手と新田祐大選手は、東京オリンピック自転車競技トラック種目日本代表に選出されていたため、大会への出場を辞退しました。しかし、他のS班選手7名のうち、佐藤慎太郎選手を除く6名が決勝に進出し、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。決勝に進出した9選手は全員がGI決勝戦の経験者であり、守澤太志選手と和田健太郎選手を除く7選手が特別競輪（GII以上）での優勝経験者でした。決勝の結果は、枠単と車単では1番人気の決着となりましたが、枠複と車複では2番車松浦選手との絡みが1番人気でした。地元選手がGIを制したのは、2017年の第60回オールスター競輪での渡邉一成選手以来の快挙となりました。

今大会は、コロナ禍という厳しい状況下での開催となりましたが、多くの競輪ファンに感動と興奮を与え、大盛況のうちに幕を閉じました。

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