概要
第4
後方支援連隊(だいよんこうほうしえんれんたい)は、
陸上自衛隊の部隊で、福岡県春日市にある
福岡駐屯地に本部を置いています。この
連隊は第4師団に属し、
陸上自衛隊の
後方支援を主な任務としている部隊です。
連隊内には、本部をはじめとして第1整備大隊、第2整備大隊、補給隊、輸送隊、衛生隊が配置され、幅広い支援業務を行っています。
連隊長は1等陸佐(二)が務めており、部隊の運営にあたっています。
本
連隊は、
福岡駐屯地を中心に兵站業務を展開し、整備や補給に加えて、災害時の派遣や民生協力、国際貢献活動にも力を入れています。特に災害時には迅速に対応し、被災地の支援を行います。
沿革
1990年に設立されたこの部隊は、第4師団の近代化に伴って存在が形作られました。その設立当初から数年間にわたって、
阪神・淡路大震災や
新潟県中越地震、
福岡県西方沖地震などの
災害派遣に参加し、地域の安全を守ってきました。
さらに
2010年には、パキスタン大洪水の被害者支援に際して国際緊急援助隊の派遣が実施されるなど、国際的な活動にも対応しています。
2013年には部隊の改編があり、支援体制を更に強化しました。
最近では
2019年に第4
後方支援連隊内の偵察戦闘直接支援隊が新編され、さらなる専門性の向上に努めています。これらの歴史的背景により、この
連隊は多様な任務を担う能力を強化し続けています。
部隊編成
第4
後方支援連隊の編成は以下のようになっています。
- 火器車両整備中隊
- 施設整備隊(
大村駐屯地)
- 通信電子整備隊
- 工作回収小隊
- 第1普通科直接支援中隊(
大村駐屯地)
- 第2普通科直接支援中隊(
小倉駐屯地)
- 第3普通科直接支援中隊(
別府駐屯地)
- 高射直接支援隊(
久留米駐屯地)
- 偵察戦闘直接支援隊
これにより、
連隊は陸自における主要な支援機能を形成し、各部隊との連携を図っています。
主要装備
この部隊は、整備や輸送に必要な種々の装備を有し、特に兵站系の運用能力を高めています。
兵器の管理やメンテナンスを重要視し、部隊の戦闘能力を支える役割を果たしています。
警備隊区
福岡県内を警備する範囲は広く、福岡市を除く周辺地域が含まれています。
福津市、春日市、
大野城市、
那珂川市など、多岐にわたる地域をカバーすることで、地域住民の安心と安全を提供しています。
このように第4
後方支援連隊は、地域に根ざした活動を行い、時代の変化に応じた柔軟な運営と対応を行っている部隊です。