久留米駐屯地

久留米駐屯地について

久留米駐屯地は、福岡県久留米市国分町に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。西部方面混成団本部をはじめ、多くの部隊が駐屯しており、地域の防衛と災害派遣において重要な役割を担っています。隣接する前川原駐屯地には陸上自衛隊幹部候補生学校があり、自衛隊の未来を担う人材育成も行われています。

駐屯地の概要

久留米駐屯地の司令は、西部方面混成団長が兼務しています。警備区域は福岡県の一部（筑後地方）と佐賀県全域に及び、広範囲な地域をカバーしています。駐屯地には、様々な部隊が配備されており、それぞれの専門分野で活動しています。

主な駐屯部隊

西部方面混成団: 部隊の教育訓練や災害派遣を担当する中核部隊です。
第4高射特科大隊: 対空戦闘を担当する部隊です。
第4後方支援連隊: 部隊の活動を後方から支援する部隊です。
西部方面特科連隊: 火力戦闘を担当する部隊です。
西部方面システム通信群: 通信ネットワークの維持管理を行う部隊です。
西部方面会計隊: 会計業務を担当する部隊です。
警務隊: 駐屯地内の警察業務を担当する部隊です。
自衛隊福岡地方協力本部: 自衛官の募集や広報活動を担当する機関です。

沿革

久留米駐屯地の歴史は、警察予備隊時代にまで遡ります。

1952年: 警察予備隊の分屯地として発足し、その後保安隊、陸上自衛隊へと組織が改編されました。
1954年: 陸上自衛隊へ移管し、第64連隊が第4特科連隊に改称。
1956年: 第8特科連隊が編成され、その後移駐。
1990年: 第4特科連隊の一部が独立し、第4高射特科大隊が発足。
2015年: 会計隊の改編に伴い、第361会計隊久留米派遣隊が設置。
2017年: 第118教育大隊が相浦駐屯地から移駐。
2018年: 西部方面混成団本部と第5陸曹教育隊が移駐し、駐屯地司令職務担任部隊が第4特科連隊から西部方面混成団本部に変更。
2019年: 第4特科連隊が廃止され、西部方面特科連隊第2特科大隊・第4特科大隊に改組。
2024年: 第4特科大隊が第2特科団隷下に隷属。


駐屯地は、時代とともに様々な部隊の再編や移動を経験し、現在に至っています。その歴史は、日本の防衛体制の変化を反映していると言えるでしょう。

交通アクセス

久留米駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

鉄道: JR久留米駅、久大本線南久留米駅、西鉄天神大牟田線花畑駅
バス: JR久留米駅または西鉄久留米駅から堀川バスに乗車し、「自衛隊前」で下車。
藤山射撃場へは: 堀川バスの八女行きに乗車し、「射撃場入口」で下車。

周辺の重要施設

久留米駐屯地の周辺には、地域のライフラインや重要インフラを支える施設が多数存在します。これらの施設は、駐屯地の警備対象としても重要です。

浄水場: 福岡県南広域水道企業団荒木浄水場、放光寺浄水場、神野浄水場・神野第2浄水場など、地域の水道を支える施設が点在しています。
筑後大堰: 福岡県と佐賀県の広域水源地です。
発電所: 玄海原子力発電所、天山発電所などがあります。
送電線路: 熊本幹線、佐賀幹線、脊振幹線、豊前西幹線など、広範囲に電力を供給する送電線路が通過しています。
物流拠点: 鳥栖流通業務団地は、九州地方の重要な物流拠点です。
交通拠点: 鳥栖ジャンクションは、九州の最重要交通拠点の１つです。
その他: 三井化学工業、前川原駐屯地、航空自衛隊高良台分屯基地などがあります。


久留米駐屯地は、地域社会と密接に関わりながら、その役割を果たしています。地域住民の安全・安心を守るため、日々訓練や活動に励んでいます。

駐屯地の前身

久留米駐屯地の前身は、旧日本陸軍の施設でした。かつては、複数の師団や久留米師管区部隊が置かれており、大刀洗飛行場や大刀洗陸軍飛行学校の分校なども存在しました。これらの歴史的な背景が、現在の駐屯地の基礎となっています。

脚注

[1] 参照元: 久留米駐屯地公式HP

外部リンク

久留米駐屯地
* 久留米駐屯地公式twitter(@jgsdf_kurume)

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