小倉駐屯地

小倉駐屯地について

小倉駐屯地は、福岡県北九州市小倉南区に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。第40普通科連隊を主力とし、地域の防衛を担っています。駐屯地司令は第40普通科連隊長が兼務しており、周辺には曽根訓練場や富野分屯地が所在します。

歴史

小倉駐屯地の歴史は、大日本帝国陸軍の小倉聯隊にまで遡ります。小倉聯隊は、乃木希典が連隊長を務めたことでも知られています。戦後、この地は進駐軍のキャンプとして利用され、朝鮮戦争時には米軍の重要な拠点の一つとなりました。当時の名残として、士官用の米軍住宅地や、プール、地域セントラルヒーティング施設などが併設されていました。その後、1956年（昭和31年）に陸上自衛隊の駐屯地として再編され、現在に至ります。

沿革

1956年（昭和31年）3月28日：陸上自衛隊の駐屯地として開設。
1956年（昭和31年）4月1日：第108施設大隊が小郡[[駐屯地]]から移駐。
1957年（昭和32年）11月20日：陸上自衛隊九州地区補給処城野支処が駐屯する城野分屯地が開設。
1962年（昭和37年）8月15日：第19普通科連隊第2大隊を基幹として第40普通科連隊が編成完結。
1966年（昭和41年）2月21日：第108施設大隊などが飯塚駐屯地へ移駐。
1975年（昭和50年）3月26日：基地通信業務が地域担任方式に改編。
2003年（平成15年）3月27日：第4後方支援連隊第2整備大隊第3普通科直接支援隊が新編。
2008年（平成20年）3月24日：陸上自衛隊九州補給処城野支処の廃止に伴い城野分屯地が閉鎖。
2008年（平成20年）3月26日：警務隊が改編。
2013年（平成25年）3月26日：第3普通科直接支援隊を改編し、第2普通科直接支援中隊を新編。
2015年（平成27年）3月26日：西部方面会計隊の改編に伴い、第366会計隊小倉派遣隊が設置。

駐屯部隊

小倉駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊

第4師団
第40普通科連隊
第4後方支援連隊
第2整備大隊
第2普通科直接支援中隊
西部方面システム通信群
第102基地システム通信大隊
第304基地通信中隊
小倉派遣隊
西部方面会計隊
第366会計隊
小倉派遣隊
小倉駐屯地業務隊

防衛大臣直轄部隊

警務隊
西部方面警務隊
第134地区警務隊
小倉派遣隊

共同の機関

自衛隊福岡地方協力本部
北九州地区隊
北九州援護センター

交通アクセス

小倉駐屯地へのアクセスは、以下の幹線交通を利用できます。

高速道路: 九州自動車道 小倉東IC、北九州高速1号線 若園出入口
一般道: 国道10号、国道322号、福岡県道257号井手浦徳力線、福岡県道265号城野砂津線、福岡県道51号曽根鞘ヶ谷線
鉄道: JR九州 日豊本線/日田彦山線 城野駅、北九州高速鉄道 小倉線 競馬場前駅
港湾: 北九州港（特定重要港湾）、苅田港（重要港湾）、宇島港（地方港湾）
飛行場: 北九州空港（第二種空港）、築城飛行場、芦屋飛行場、小月飛行場（その他の飛行場）

周辺の重要施設

小倉駐屯地の周辺には、以下の重要な施設が所在しています。

航空自衛隊築城基地（築上郡築上町）
航空自衛隊芦屋基地（遠賀郡水巻町）
白島国家石油備蓄基地（北九州市）
新小倉発電所（北九州市）
苅田発電所（京都郡苅田町）
豊前発電所（豊前市）
北九州変電所（北九州市小倉南区）
豊前変電所（築上郡築上町）
西谷変電所（北九州市小倉南区）
苅田変電所（京都郡苅田町）
豊前北幹線（送電線路）
北九州幹線（送電線路）
関門連系線（送電線路）
日本製鉄九州製鉄所八幡地区（北九州市）
北九州物流センター
穴生浄水場
井出浦浄水場
飯塚リサーチパーク（飯塚市）
関門トンネル
関門橋
北九州貨物ターミナル駅
第七管区海上保安本部・関門海峡海上交通センター

まとめ

小倉駐屯地は、陸上自衛隊の重要な拠点であり、地域の防衛や災害派遣活動に不可欠な存在です。その歴史は古く、旧陸軍の伝統を受け継ぎながら、時代の変化に対応し続けています。周辺には様々な重要施設が集積しており、地域社会においても重要な役割を担っています。

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