第4空軍 (アメリカ軍)

第4空軍の概要

第4空軍（Fourth Air Force）は、アメリカ空軍および空軍予備役軍団（AFRC）に属する航空軍の一部であり、主に航空機動軍団向けの予備役部隊として設立されました。司令部はカリフォルニア州のマーチ空軍予備役基地に位置しており、現在も活躍を続けています。

歴史

1940年に設立された第4空軍は、当初アメリカ合衆国本土南西部の防空を担う任務を持っていました。設立当時はアメリカ陸軍航空隊の一部として機能し、後に訓練部隊の役割も追加されました。1946年からは防空軍団（Air Defense Command）の傘下で防空任務に従事し、1960年までその役割を果たしていました。この期間に、大陸航空軍団としての上級部隊も存在していましたが、その後の編成解除を経て、1966年には航空宇宙防衛軍団のもとで再編成されました。しかし、この編成も1969年に解除されています。1976年には予備役部隊として再編成され、現在まで継続的に活動を行っています。

主な任務と機能

第4空軍は、航空機動や物流支援を行うため、様々な航空機を用いた訓練と運用を実施しています。特に輸送機や空中給油機の運用が中心であり、これにより広範囲での作戦展開が可能です。また、11個航空団と2個群を有し、アメリカ全土にわたって基地を展開しています。

主要部隊

以下は第4空軍に所属する主要な航空団および群の一部です。

• - 第349航空機動航空団（349th Air Mobility Wing）: カリフォルニア州トラヴィス空軍基地に位置しています。
• - 第433空輸航空団（433rd Airlift Wing）: テキサス州のラックランド空軍基地が拠点です。
• - 第434空中給油航空団（434th Air Refueling Wing）: インディアナ州のグリソム空軍基地を本拠地としています。
• - 第445空輸航空団（445th Airlift Wing）: オハイオ州のライト・パターソン空軍基地で活動しています。
• - 第446空輸航空団（446th Airlift Wing）: ワシントン州のマッコード空軍基地に配置されています。
• - 第452航空機動航空団（452nd Air Mobility Wing）: カリフォルニア州のマーチ空軍予備役基地が盟主です。
• - 第459空中給油航空団（459th Air Refueling Wing）: メリーランド州のアンドルーズ空軍基地が拠点となっています。
• - 第507空中給油航空団（507th Air Refueling Wing）: オクラホマ州ティンカー空軍基地を基盤としています。
• - 第624地域支援群（624th Regional Support Group）: ハワイ州のヒッカム空軍基地で活動しています。
• - 第916空中給油航空団（916th Air Refueling Wing）: ノースカロライナ州のシーモア・ジョンソン空軍基地に所属しています。
• - 第927空中給油航空団（927th Air Refueling Wing）: フロリダ州のマクディール空軍基地がその本拠地です。
• - 第931空中給油群（931st Air Refueling Group）: カンザス州のマッコーネル空軍基地を拠点として活動しています。
• - 第932空輸航空団（932nd Airlift Wing）: イリノイ州のスコット空軍基地で任務を遂行しています。

第4空軍は、アメリカ国内外での重要な航空支援任務を担い、影響力のある空軍として長い歴史を持ち、様々な状況に対応した民間及び軍事上の任務を支えています。

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