第43回ロサンゼルス映画批評家協会賞

第43回ロサンゼルス映画批評家協会賞：2017年映画界を彩った才能と作品たち

2017年12月3日、ロサンゼルス映画批評家協会は、その年の優れた映画作品を表彰する第43回ロサンゼルス映画批評家協会賞の受賞者を発表しました。様々なジャンルで優れた作品がノミネートされる中、今年はどの作品が栄冠に輝いたのでしょうか。受賞結果を詳しく見ていきましょう。

主要部門の輝ける受賞者たち

作品賞という栄誉を手にしたのは、繊細な青春の物語を描いた『君の名前で僕を呼んで』でした。一方、次点には、フロリダの貧困地区に住む少女の生活を描いた『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』が選ばれ、社会問題への関心の高さがうかがえます。

監督賞は2名に贈られました。美しく幻想的な世界観を表現した『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督と、繊細な人間ドラマを描き出した『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が、それぞれその卓越した演出能力を認められました。

主演男優賞は、『君の名前で僕を呼んで』で鮮烈な演技を見せたティモシー・シャラメが受賞。次点には、コメディ映画『ディザスター・アーティスト』で主演を務めたジェームズ・フランコが名を連ねました。

主演女優賞は、『シェイプ・オブ・ウォーター』で主人公を演じたサリー・ホーキンスが受賞。彼女の圧倒的な存在感は、多くの批評家を魅了しました。次点は、『スリー・ビルボード』で強烈な演技を披露したフランシス・マクドーマンドでした。

助演男優賞は、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』で印象的な演技を見せたウィレム・デフォーが受賞。彼の演技は、作品に深みを与えました。次点には、『スリー・ビルボード』で存在感を見せたサム・ロックウェルが選ばれました。

助演女優賞は、『レディ・バード』で母親役を好演したローリー・メトカーフが受賞しました。彼女の自然な演技は、多くの共感を呼びました。次点には、『マッドバウンド 哀しき友情』で熱演をみせたメアリー・J・ブライジがノミネートされました。

脚本賞は、社会問題を鋭く描いた『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールが受賞。彼の独創的な脚本は、多くの批評家から絶賛されました。

アニメーション、外国語映画、ドキュメンタリー部門

アニメ映画賞は、生き残りをかけた家族の物語を描いた『生きのびるために』が受賞しました。

外国語映画賞は、ロシア映画『ラブレス』とフランス映画『BPM ビート・パー・ミニット』の2作品が受賞しました。

ドキュメンタリー映画賞は、『顔たち、ところどころ』が受賞しました。

技術部門と功労賞

技術部門では、編集賞に『ダンケルク』のリー・スミス、撮影賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』のダン・ローストセン、音楽賞に『ファントム・スレッド』のジョニー・グリーンウッド、美術賞に『ブレードランナー 2049|ブレードランナー_2049』のデニス・ガスナーがそれぞれ受賞しました。

また、映画界への多大な貢献を称える功労賞には、ベテラン俳優のマックス・フォン・シドーが選ばれました。

さらに、実験/自主映画賞であるダグラス・エドワード実験/自主映画賞には、『Purge This Land』が輝きました。

この第43回ロサンゼルス映画批評家協会賞は、2017年の映画界を代表する才能と作品を称える、記憶に残る授賞式となりました。受賞作品を鑑賞することで、その年の映画界のトレンドや魅力を改めて感じ取ることができるでしょう。

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