第44回グラミー賞

第44回グラミー賞：音楽界の栄光を称える祭典

2002年2月27日、ロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された第44回グラミー賞は、音楽界の才能が集結し、その年の最高の音楽作品を称える華やかな祭典となりました。この年は、U2が「Walk On」で2年連続となる最優秀レコード賞を受賞し、アリシア・キーズが主要4部門のうち2部門を獲得するなど、記憶に残る瞬間が多くありました。

主要部門の受賞結果

主要4部門の結果は以下の通りです。

年間最優秀レコード賞: U2 - "Walk On"
年間最優秀アルバム賞: 『オー・ブラザー!』サウンドトラック - Various Artists
年間最優秀楽曲賞: アリシア・キーズ - "フォーリン（Fallin'）"
最優秀新人賞: アリシア・キーズ

アリシア・キーズは、この年を境にR&Bシーンを代表するアーティストとして飛躍を遂げました。

ジャンル別受賞者

ポップ

最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス: ネリー・ファータド - "I'm Like A Bird"
最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス: ジェームス・テイラー - "Don't Let Me Be Lonely Tonight"
最優秀ポップ・パフォーマンス（デュオもしくはグループ）: U2 - "Stuck In A Moment You Can't Get Out Of"
最優秀ポップ・コラボレーション（ボーカルあり）: クリスティーナ・アギレラ、リル・キム、マイア、ピンク - "レディ・マーマレイド"
最優秀ポップ・インストゥルメンタル・パフォーマンス: エリック・クラプトン - "Reptile"
最優秀ダンス録音: ジャネット・ジャクソン - "オール・フォー・ユー"
最優秀ポップ・ボーカル・アルバム: シャーデー - 『ラヴァーズ・ロック』
最優秀ポップ・インストゥメンタル・アルバム: ラリー・カールトン＆スティーヴ・ルカサー - 『ノー・サブスティテューションズ〜ライヴ・イン・大阪』
最優秀トラディショナル・ポップ・ボーカル・アルバム: ハリー・コニック・ジュニア - 『ソングス・アイ・ハード』

ロック

最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス: ルシンダ・ウィリアムス - "Get Right With God"
最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス: レニー・クラヴィッツ - "Dig In"
最優秀ロック・パフォーマンス（デュオもしくはグループ）: U2 - "エレヴェイション"
最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス: ジェフ・ベック - "Dirty Mind"
最優秀ハードロック・パフォーマンス: リンキン・パーク - "Crawling"
最優秀メタル・パフォーマンス: トゥール - "Schism"
最優秀ロック・ソング: トレイン - "Drops of Jupiter"
最優秀ロック・アルバム: U2 - 『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』

オルタナティヴ

最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム: コールドプレイ - 『パラシューツ』

R&B

最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス: アリシア・キーズ - "フォーリン"
最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス: アッシャー - "U Remind Me"
最優秀R&Bパフォーマンス（デュオもしくはグループ）: デスティニーズ・チャイルド - "Survivor"
最優秀R&Bソング: アリシア・キーズ - "フォーリン"
最優秀R&Bアルバム: アリシア・キーズ - 『ソングス・イン・A・マイナー』
最優秀トラディショナルR&Bボーカル・アルバム: グラディス・ナイト - 『アット・ラスト』

ラップ

最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス: ミッシー・エリオット - "Get Ur Freak On"
最優秀ラップ・パフォーマンス（デュオもしくはグループ）: アウトキャスト - "Ms. Jackson"
最優秀ラップ／サング・コラボレーション: イヴ featuring グウェン・ステファニー - "Let Me Blow Ya Mind"
最優秀ラップ・アルバム: アウトキャスト - 『スタンコニーヤ』

カントリー

最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス: ドリー・パートン - "Shine"
最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス: ラルフ・スタンリー - "O Death"
最優秀カントリー・パフォーマンス（デュオもしくはグループ）: アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション - "The Lucky One"
最優秀カントリー・コラボレーション: ハーリー・アレン、パット・エンライト、ダン・ティミンスキー - "Man of Constant Sorrow"
最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス: Various Artists - "Foggy Mountain Breakdown"
最優秀カントリー・ソング: ロバート・リー・キャッスルマン - "The Lucky One"
最優秀カントリー・アルバム: Various Artists - 『Timeless: Hank Williams Tribute』
最優秀ブルーグラス・アルバム: アリソン・クラウス・アンド・ユニオン・ステーション - 『ニュー・フェイヴァリット』

その他のジャンル

この他にも、ニューエイジ、ジャズ、ゴスペル、ラテン、ブルース、フォーク、レゲエ、ワールドミュージック、チルドレンズ、スポークン・ワードなど、多岐にわたるジャンルでその年を代表する作品が選出されました。

特別賞

生涯業績賞: ローズマリー・クルーニー、カウント・ベイシー、ペリー・コモ、アル・グリーン、ジョニ・ミッチェル
ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤー: ビリー・ジョエル

第44回グラミー賞は、音楽の多様性と創造性を祝福し、次世代の音楽家たちにインスピレーションを与えるイベントとして、その名を刻んでいます。

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