第5回国会

第5回国会について

第5回国会は、日本の国会の一部であり、1949年の2月11日から5月31日までの70日間にわたり開催されました。この国会は、日本国憲法の下で行われた衆議院解散後に行われる初の特別会であり、国政において重要な役割を果たしました。特に1948年の衆議院解散と、それに伴う総選挙は、新たな日本政府の基盤を築くうえで不可欠な出来事でした。

召集前の出来事

1948年12月23日には第4回国会が閉会し、その後の動きには注目が集まりました。1月23日には第24回衆議院議員総選挙が実施され、投票が行われました。これは、衆議院議員の選出に関わる重要な選挙であり、その結果が第5回国会の形を大きく左右します。また、1月28日には国会召集の詔勅が発出され、国会の開催に向けた準備が整いました。

会期中の主な出来事

2月11日に正式に召集された第5回国会では、まず第3次吉田内閣が成立した2月16日が特筆されます。この内閣は、戦後日本の再建に向けた様々な政策を実行するための重要な政府であり、特に経済政策において大きな影響を及ぼしました。

3月29日には、昭和24年度の予算案が年度内の審議に入らないことが発表され、暫定的な予算案が4月前半に提出されることになりました。この動きは、当時の日本における経済状況の厳しさを反映しています。暫定予算案は4月1日に成立し、すぐにその内容に基づいた財政運営が始まりました。

その後、大蔵大臣である池田勇人による財政演説が4月4日に行われました。この演説では、当時の財政状況や今後の方針について詳しく説明され、多くの国会議員から注目を集めました。続けて、4月20日には昭和24年度の予算案がついに成立し、国の財政運営に向けた大きな一歩を踏み出しました。

最終的に、5月31日には第5回国会が閉会しましたが、この会期は日本の戦後復興に向けた重要なプラットフォームとしての役割を果たしました。

参考資料

この国会に関する詳細な情報は、大蔵省が編纂した『昭和財政史－終戦から講和まで』第5巻に記載されています。また、衆議院や参議院の公式ウェブサイトでは、第5回国会における制定法律や質問主意書、答弁書の一覧が提供されています。これらの資料は、当時の政治状況や国会の運営を知るための貴重な情報源となっています。

第5回国会は、日本の政治史の中でも特に重要な期間であり、新たな政治体制の形成に向けた土台を築いたと言えるでしょう。

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