第50回全米映画批評家協会賞

第50回全米映画批評家協会賞：2015年映画界を彩った作品と才能たち

2016年1月4日、第50回全米映画批評家協会賞の受賞結果が発表されました。2015年に公開された映画の中から、批評家たちが厳選した珠玉の作品と、その立役者たちを紹介いたします。

作品賞では、緻密な調査報道が社会に大きな衝撃を与えた『スポットライト 世紀のスクープ』（監督：トム・マッカーシー）が、23票を獲得して首位に輝きました。2位には、繊細な恋愛模様を描いた『キャロル』（監督：トッド・ヘインズ）が17票、そして3位には、圧倒的なスケールとビジュアルで観客を魅了した『マッドマックス 怒りのデス・ロード|マッドマックス_怒りのデス・ロード』（監督：ジョージ・ミラー）が13票と続きました。

監督賞は、『キャロル』のトッド・ヘインズと、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシーが、ともに21票を獲得し、僅差でトップに並んだ結果となりました。僅差の3位には、『マッドマックス 怒りのデス・ロード|マッドマックス_怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラーが20票でランクインしました。

主演男優賞は、『クリード チャンプを継ぐ男』で圧倒的な存在感を示したマイケル・B・ジョーダンが29票という圧倒的な得票数で受賞。2位は『サウルの息子』のルーリグ・ゲーザ、3位は『さざなみ』のトム・コートネイがそれぞれ獲得しました。

主演女優賞では、『さざなみ』のシャーロット・ランプリングが57票という最多得票数を獲得し、他候補を圧倒しました。2位は『ブルックリン』のシアーシャ・ローナン、3位は『あの日のように抱きしめて』のニーナ・ホスが続きました。

助演男優賞は、『ブリッジ・オブ・スパイ』で存在感を見せたマーク・ライランスが56票で堂々の受賞。2位には『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』のマイケル・シャノン、3位には『クリード チャンプを継ぐ男』のシルヴェスター・スタローンが選ばれました。

助演女優賞は、『アクトレス〜女たちの舞台〜』のクリステン・スチュワートが53票を獲得し、見事受賞。2位は『エクス・マキナ』のアリシア・ヴィキャンデル、3位は『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットが受賞しました。

脚本賞は、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシーとジョシュ・シンガーが24票で受賞。その他、15票ずつで『アノマリサ』のチャーリー・カウフマンと『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイとチャールズ・ランドルフが同率3位となりました。

撮影賞では、『キャロル』のエドワード・ラックマンが25票で受賞。2位は『黒衣の刺客』の李屏賓、3位は『マッドマックス 怒りのデス・ロード|マッドマックス_怒りのデス・ロード』のジョン・シールが選ばれました。

外国語映画賞は、『禁じられた歌声』（モーリタニア）が22票を獲得して1位に。2位には『あの日のように抱きしめて』（ドイツ）、3位には『黒衣の刺客』（台湾）がランクインしました。

ノンフィクション映画賞は、『AMY エイミー』が23票で受賞。2位は『ジャクソン・ハイツ』、3位は『シーモアさんと、大人のための人生入門』が続きました。

映画遺産賞は、『Tell It Like It Is: Black Independents in New York, 1968-1986』が、The Criterion Collection and L'Immagine Ritrovataによって選出されました。

これらの受賞結果が、2015年の映画界を代表する作品と才能を改めて示すものとなりました。各賞の激戦ぶり、そして受賞作品たちの高い評価は、映画史に新たな1ページを刻んだと言えるでしょう。

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