第51航空隊 (海上自衛隊)

第51航空について



第51航空(Air Development Squadron 51)は、海上自衛[[隊]]航空集団の直轄部であり、神奈川県の厚木航空基地に拠点を置いています。この部は、固定翼機と回転翼機の両方を運用する、海上自衛[[隊]]で唯一の特殊な航空です。

主な任務



第51航空は、多岐にわたる重要な任務を担っています。

航空機および装備品の性能調査・試験: 海上自衛[[隊]]で使用する航空機や関連機器の性能を詳細に評価し、その能力を最大限に引き出すための試験を実施します。
将来の武器・戦術の研究: 将来の防衛戦略を見据え、新たな武器や戦術に関する調査研究を行い、海上自衛[[隊]]の作戦能力向上に貢献します。
飛行訓練指導: 飛行全般および航空安全に関する高度な訓練指導を行い、パイロットの育成を支援します。
航空術科スペシャリスト・テストパイロット養成: 新規航空機開発に必要な専門知識と技能を持つ人材を育成します。

沿革



第51航空は、1961年八戸航空基地で誕生しました。その後、幾多の変遷を経て、現在の厚木航空基地へと移転しています。

1961年: 八戸航空基地にて第2航空群隷下として新編。P2V-7哨戒機やS2F-1哨戒機を運用。
1963年: 第4航空群隷下へ。訓練指導を新設、下総航空基地へ移転。
1966年: P-2J哨戒機を導入。
1967年: 計測を新設。訓練指導を研究指導に、第51列線整備を第51整備に改編。
1968年: 第513飛行を新編、岩国航空分遣を新設。PX-S(後のPS-1)を配備。
1969年: 航空集団直轄へ。
1971年: 第512飛行を廃止。
1981年: 厚木航空基地へ移転。P-3C哨戒機を導入。
1983年: 岩国航空分遣を廃止。
1988年: 研究指導を調査研究、訓練指導に改編。
1989年: MH-53E掃海・輸送ヘリコプターを導入。
1991年: SH-60J哨戒ヘリコプター量産型初号機を導入。
1995年: UP-3C多用機を導入。
2002年: XSH-60K哨戒ヘリコプターを導入。
2006年: MCH-101輸送ヘリコプター、XUS-2実験機を導入。
2013年: P-1哨戒機を導入。
2014年: C-130R輸送機を導入。
2021年: XSH-60L哨戒ヘリコプターを導入。

編成



現在の第51航空は、以下の組織で構成されています。

航空本部
企画審査
調査研究
無人機作業室
訓練指導
計測
第511飛行(固定翼):コールサイン "PEACOCK"
第513飛行(回転翼):コールサイン "MIGHTY"
第51整備

歴代運用機



第51航空は、以下のような様々な航空機を運用してきました。

P2V-7
S2F-1/S2F-U/S2F-C
P-2J/UP-2J
V-107
HSS-2/2A
S-61A
PS-1
HSS-2B
P-3C
U-36A
MH-53E
EP-3
SH-60J
UH-60J
UP-3C/UP-3D
SH-60K/USH-60K
MCH-101
XUS-2
P-1/UP-1
C-130R
XSH-60L
MQ-9B シーガーディアン

関連情報



第51航空は、日本の防衛と航空技術の発展に重要な役割を果たしています。

関連組織: 航空集団、厚木航空基地、飛行開発実験団航空自衛[[隊]])、飛行実験陸上自衛[[隊]])、飛行実験部(大日本帝国陸軍
外部リンク: 厚木航空基地HP、航空及び教育航空の編制に関する訓令

参考資料



「自衛の航空 1978」『航空情報 Aireview』第387号、せきれい社、1978年4月。

第51航空は、その専門性と多様な任務を通じて、海上自衛[[隊]]の能力向上に大きく貢献している部です。

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