第69回東京箱根間往復大学駅伝競走

第69回東京箱根間往復大学駅伝

1993年1月2日から1月3日の間に開催された第69回東京箱根間往復大学駅伝は、日本の大学駅伝の中でも重要なイベントとなっています。この大会では、往路と復路に分かれた長距離レースが行われ、参加大学たちはそれぞれの名誉をかけて競い合いました。

実施日程

• - 往路: 1993年1月2日 大手町読売新聞東京本社前（スタート）～鶴見～戸塚～平塚～小田原～箱根町芦ノ湖駐車場入口（ゴール）
• - 復路: 1993年1月3日 箱根町芦ノ湖駐車場入口（スタート）～小田原～平塚～戸塚～鶴見～大手町読売新聞東京本社前（ゴール）
• - 予選会: 1992年10月25日 大井埠頭周回コース

出場校（チーム）

この大会では、東洋大学が2年ぶりに出場し、注目されました。国士舘大学は法政大学に敗れ、7位に終わったことで、36回の連続出場が途絶える結果となりました。

大会の概要

大会前の注目は、前年に全日本大学駅伝を初めて制した早稲田大学と、前年の出雲くにびきロードリレーで連覇を達成した山梨学院大学の顔合わせでした。これにより『早山対決』として大きな期待が寄せられました。

往路

1区

スタートと共に早稲田大学の櫛部静二が前方でハイペースを維持し、集団から脱落する選手が続出。集団は8.5km時点で早くも5人に絞られ、櫛部は更にペースを上げ、13.3kmで日大の川内勝弘を振り切り、約45秒の差を持ってタスキリレーを成功させました。櫛部は区間新記録の1時間02分09秒を樹立し、早稲田はこの区間で3年連続のトップでタスキを渡しました。その後、中大のルーキー、前田了二が2位でタスキを繋ぎ、川内は3位で続きました。

2区

2区では早稲田の渡辺康幸が奮闘し、山梨学大のマヤカ、順大の本川との間で区間賞を争いました。渡辺はその努力の結果、区間2位となりましたが、本川は序盤の走行でペースが上がらず、最下位に転落する厳しい状況に。

3区

天候が回復する中、早稲田の小林正幹が快走し、区間賞を取得。中大は追い上げを見せつつ、区間最下位に沈んでいた大東大は立て直しができませんでした。

4区

山梨学大の井幡が前進を図るも、早稲田の花田が独走し、区間新記録を樹立。後続とは大きな差を持ってタスキを渡します。

5区

山梨学大の下山が追い上げを果たしますが、早稲田の小林修が力強く逃げ切り、往路優勝を決定づけました。

復路

6区から10区

山梨学大の選手が区間記録に迫る激走を見せる中、早稲田はその地位を保ち続けました。特に武井隆次の走りには賞賛が寄せられ、シード権争いも激化。

最終的に早稲田大学は、往路・復路・総合すべてでの優勝を果たし、11時間03分34秒の合計タイムで新記録を樹立しました。山梨学大は2位、期待外れとなった日大は5位に留まりました。シード権争いが繰り広げられる中、最後の瞬間に順大がシード権を勝ち取りました。

成績

• - 総合優勝: 早稲田大学
• - 往路優勝: 早稲田大学
• - 復路優勝: 早稲田大学

この大会は、選手たちの努力と戦略の重要性を強調する素晴らしいものであり、大学マラソンシーンにおける重要な出来事として記憶されています。

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