第7代総選挙 (大韓民国)

第7代総選挙の概要

第7代総選挙は、1967年6月に韓国で行われた国会議員選挙であり、第三共和国時代における重要な政治イベントの一つです。この選挙では、大統領朴正熙の下、国会の議席175が争われました。韓国では選挙の回数を「第○代」と呼ぶ習慣があり、この点が他国との違いとして際立っています。

基礎データ

この選挙は、地域区（小選挙区制）131議席と全国区（比例代表制）44議席について選出が行われる形式で、議員の任期は4年間に設定されました。有権者数は14,717,354人で、実際の投票日は1967年6月8日でした。この時の投票率は76.1%、投票者数は11,202,317名に達し、有効票数は10,856,008票となりました。

選挙結果

選挙には11政党が候補を立てましたが、結果的に民主共和党（共和党）と新民党がほとんどの議席を占めました。特に、共和党は不正行為を行うことで、憲法改正に必要な3分の2の議席を優に上回る185議席を獲得しました。この不正選挙に対しては、学生たちが抗議デモを行い、朴正熙大統領は一部議席を新民党に譲渡することで事態の収拾を図りました。

政治的混乱

新民党は再選挙を求めるなどの行動を取り、国会への登院を拒否する事態に発展しました。このため、与党の共和党は単独で国会を開催する方針を決め、全国区議席を無所属議員に配分するという対応を取りました。この単独国会の行動は後に「10・5倶楽部」と呼ばれる院内交渉団体の形成に繋がりました。

与野党代表者会談

その後、11月には与野党の全権代表者会談が開かれ、不正選挙の事実を認めるとともに謝罪の合意が形成されました。再選挙の実施や選挙不正防止のための立法が約束され、最終的に新民党所属の議員は国会に登院しました。

女性議員の当選

この選挙では、3名の女性議員が当選しました。地域区から1名、全国区から2名が議席を獲得し、女性議員の比率はわずか1.7%でした。これは韓国における女性の政治参加の低さを示しています。

総括

第7代総選挙は、韓国の政治情勢に多大な影響を与えた重要な選挙であり、政治的混乱と不正が蔓延する中での選挙運営の課題が浮き彫りとなりました。今後の韓国の民主主義発展においても、この選挙での出来事は重要な教訓となるでしょう。

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