第7銀河の讃歌

『第7銀河の讃歌』（原題：Hymn of the Seventh Galaxy）は、チック・コリアが率いるフュージョン・バンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーが1973年に発表したアルバムです。

大幅なメンバー・チェンジを経てレコーディングされた本作は、ビル・コナーズとレニー・ホワイトという新たな才能を迎えて制作されました。このアルバムから『浪漫の騎士』（1976年）まで、バンドはギタリストを含む4人編成となり、音楽性はよりロック色を強めていくことになります。

ギタリストのビル・コナーズは本作限りで脱退しましたが、彼の演奏について音楽評論家のDaniel Gioffreはallmusic.comで、「アル・ディ・メオラほど洗練されてはいないものの、甘美で生々しいサウンドで、コリアの楽曲に安定感をもたらしている」と評価しています。

『第7銀河の讃歌』は、バンドにとって初めてBillboard 200へのチャートインを果たした作品でもあります。最高124位を記録し、『ビルボード』誌のジャズ・チャートでは7位に達しました。

収録曲は以下の通りです。

1. 第7銀河の讃歌 - "Hymn of the Seventh Galaxy" - 3:29
2. アフター・ザ・コズミック・レイン - "After the Cosmic Rain" (Stanley Clarke) - 8:23
3. キャプテン・セニョール・マウス - "Captain Señor Mouse" - 8:58
4. 母船のテーマ - "Theme to the Mothership" - 8:48
5. スペイス・サーカス（パートI & II） - "Space Circus, Part I & II" - 5:42
6. ゲイム・メイカー - "The Game Maker" - 6:46

これらの楽曲は、チック・コリア（特記あるものを除く）によって作曲されました。

アルバムに参加したミュージシャンは以下の通りです。

チック・コリア - エレクトリック[[ピアノ]]、ピアノ、オルガン、ハープシコード、ゴング
ビル・コナーズ - エレクトリックギター、アコースティック・ギター
スタンリー・クラーク - ベース、ファズ・ベース、ベル・トゥリー
レニー・ホワイト - ドラムス、パーカッション

『第7銀河の讃歌』は、リターン・トゥ・フォーエヴァーの音楽性を大きく変化させた重要な作品であり、フュージョン音楽の歴史においても特筆すべきアルバムの一つと言えるでしょう。

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