第75回天皇杯・第66回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

第75回天皇杯・第66回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会は、日本のバスケットボールにおける最高峰の一つとして、2000年1月2日から10日にかけて開催されました。この大会には、プロリーグであるJBLやWJBLのトップチームに加え、学生バスケットボール界、さらには全国各地の地方予選を勝ち抜いた実力あるチームが集結し、男女それぞれの日本一の称号「天皇杯」「皇后杯」を巡って白熱した試合が繰り広げられました。

男子のトーナメントでは、各カテゴリの代表が初戦から激突しました。1回戦では、ゼクセルが北陸電力を102対66で退け、中央大学は宮田自動車に93対67で勝利。いすゞ自動車は愛知学泉大学に106対54と大差をつけ、日立大阪も明治大学を107対60で下しました。拓殖大学が徳島クラブに95対63で、松下電器が仙台大学に119対93で勝ち上がり、愛知機械は京都産業大学に91対63で勝利。オーエスジーは同志社大学に102対42で圧勝し、日本体育大学は佐田クラブに93対52、アイシン精機は大米建設クラブに110対36と、強豪が順当に駒を進めました。

2回戦では、三菱電機がゼクセルを100対75で破り、いすゞ自動車は中央大学に101対56、日立大阪は拓殖大学に111対71で快勝。松下電器は大和證券を71対58で退け、オーエスジーは愛知機械に69対51で勝利しました。アイシン精機は日本体育大学に83対58で勝ち進み、東芝はデンソーに83対54、トヨタ自動車は日立本社に79対59でそれぞれ準々決勝進出を決めました。

準々決勝では、三菱電機がいすゞ自動車を81対63で破り、松下電器は日立大阪に90対42と大勝。一方、アイシン精機とオーエスジーは63対60と僅差の戦いとなり、アイシン精機が勝利。東芝もトヨタ自動車に67対63と接戦を制しました。

そして迎えた男子決勝戦は、東芝と三菱電機という強豪同士の顔合わせとなりました。拮抗した展開の中、東芝が持ち味を発揮し、71対61で勝利。見事、天皇杯を獲得しました。

女子の部もまた、各チームが頂点を目指して激しい戦いを展開しました。1回戦では、大阪薫英女子短期大学がWith Spiritsに76対34、富士通が大阪体育大学に91対50、三菱電機が専修大学に75対36と実力差を見せつけました。ユニチカは日本体育大学を82対63で破り、三洋電機はアイシン・エイ・ダブリュに54対34、甲府は東北電力に56対39で勝利。愛知学泉大学は徳山大学に93対52、日立那珂は玉川大学に56対44で勝ち進みました。三井生命はRINGSを111対38と圧倒し、デンソーは樟蔭東女子短期大学に69対50、日立戸塚は鶴屋百貨店に78対59、第一勧業銀行は筑波大学に88対51で快勝。富山クラブは武庫川女子大学を70対60で下し、次のラウンドへ進みました。

2回戦では、前回覇者のシャンソン化粧品が大阪薫英女子短期大学に117対53と圧巻の試合を見せ、三菱電機は富士通に76対50で勝利。ユニチカは三洋電機を70対39で破り、トヨタ自動車は甲府に86対51で快勝しました。愛知学泉大学は日立那珂に57対33で勝ち、デンソーは三井生命に78対60で勝利。第一勧業銀行は日立戸塚を63対52で退け、ジャパンエナジーは富山クラブに109対54と圧倒的な力を見せました。

準々決勝では、シャンソン化粧品が三菱電機に84対63で勝利しベスト4へ。トヨタ自動車とユニチカの一戦は45対44というスコアでトヨタ自動車が辛くも勝利しました。デンソーは愛知学泉大学を58対42で下し、ジャパンエナジーは第一勧業銀行に81対63で勝利しました。

女子決勝戦は、日本の女子バスケットボール界を牽引するシャンソン化粧品とジャパンエナジーが激突。一進一退の攻防が続く中、シャンソン化粧品が74対72という僅差でライバルを破り、皇后杯を制しました。

今大会で特に活躍した選手たちには、大会ベスト5が贈られました。男子からは、優勝した東芝から北卓也選手とスティーブ・バード選手、準優勝の三菱電機から沖田眞選手、古田悟選手、ラリー・ルイス選手が選ばれています。女子からは、優勝チームのシャンソン化粧品から三木聖美選手、加藤貴子選手、永田睦子選手、そして準優勝のジャパンエナジーから大山妙子選手、濱口典子選手がそれぞれ選出されました。この大会は、各カテゴリーのトップチームが集う、新春を飾るにふさわしいバスケットボールの祭典となりました。

もう一度検索