第78回天皇杯・第69回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

第78回天皇杯・第69回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会 概要

2003年の年明けとなる1月2日から1月13日にかけて開催された、第78回天皇杯・第69回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会は、そのシーズンにおける日本バスケットボール界の最高峰を決める、歴史と権威ある大会です。天皇杯は男子、皇后杯は女子の優勝チームに授与され、プロリーグであるJBLおよびWJBL所属チームはもちろんのこと、全国の学生チームや、各地方ブロック予選を勝ち抜いたアマチュアチームまで、多岐にわたるカテゴリーのチームが参加し、日本一を目指してトーナメント形式で競い合いました。

大会参加チーム

本大会には、「全日本」の名にふさわしく、全国から予選を突破した多様なチームが出場しました。男子部門には、当時のトップリーグであるJBLからの代表チーム、全国の大学バスケットボール部の強豪、そして地方ブロック予選を勝ち上がったチームが参加しました。同様に、女子部門にはWJBLの有力チーム、全国の大学選抜チーム、そして地方代表チームが出場し、普段はなかなか実現しないカテゴリーを超えた真剣勝負が繰り広げられました。

決勝戦の模様

激戦を勝ち抜いた男女それぞれのチームにより、大会のフィナーレを飾る決勝戦が行われました。

男子決勝

男子の決勝戦は、アイシンと松下電器の間で行われました。両チーム一歩も譲らない展開となりましたが、最終的にはアイシンが90対73のスコアで松下電器に勝利しました。この結果、アイシンが見事、この年の天皇杯を獲得し、日本男子バスケットボール界の頂点に立ちました。

女子決勝

女子の決勝戦では、ジャパンエナジーとシャンソン化粧品が相まみえました。日本の女子バスケットボールを牽引する両チームの対戦は大きな注目を集めましたが、この試合ではジャパンエナジーが75対54でシャンソン化粧品を制しました。この勝利により、ジャパンエナジーが皇后杯の栄冠を勝ち取りました。

大会ベスト5

大会期間中、攻守にわたり特に傑出した活躍を見せ、チームを牽引した選手たちが、大会ベスト5として選出されました。男女それぞれ5名ずつ、計10名のプレイヤーがこの栄誉ある賞を受けました。

男子ベスト5に選ばれた選手たち

後藤正規（アイシン）：優勝チームから選ばれ、この年が3年連続3度目の受賞となりました。
エリック・マッカーサー（アイシン）：同じくアイシンの優勝に貢献し、2年連続2度目のベスト5入りです。
青野文彦（松下電器）：惜しくも準優勝となった松下電器から選出された、初受賞のプレイヤーです。
古田悟（三菱電機）：過去にも受賞経験があり、この年が3年ぶり3度目の選出となりました。
大口真洋（オーエスジー）：この大会で初のベスト5入りを果たした、注目すべき選手です。

女子ベスト5に選ばれた選手たち

濱口典子（ジャパンエナジー）：優勝チームの柱として活躍し、8年連続8度目という驚異的な受賞記録を更新しました。
川畑宏美（ジャパンエナジー）：ジャパンエナジーの優勝メンバーであり、この年が初のベスト5選出です。
永田睦子（シャンソン化粧品）：準優勝チームから選ばれ、5年連続6度目の受賞を果たした国内屈指の選手です。
薮内夏美（日本航空）：日本航空からの選出で、この年が初めてのベスト5入りとなりました。
矢野優子（トヨタ自動車）：トヨタ自動車所属で、この大会で初めてベスト5に選出された選手です。

これらのベスト5に選ばれた選手たちは、そのシーズンの日本バスケットボール界におけるトッププレイヤーとして、大会に大きな彩りを加えました。

大会の意義

全日本総合バスケットボール選手権大会は、プロ、学生、アマチュアが一つのコートで競うことができる、日本国内では数少ない貴重な大会です。この第78回/第69回大会も、当時のJBLスーパーリーグ 2002-03シーズンやWJBL 2002-03シーズンの流れの中で開催され、各チームのシーズンの行方を占う意味でも重要な位置を占めていました。日本バスケットボール協会の主催のもと、この大会は常に日本のバスケットボールの発展に寄与しており、今後の大会にも期待が寄せられます。大会に関するさらなる情報は、当時の公式サイト等で確認することが可能です。

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