第79独立空中強襲旅団 (ウクライナ空中機動軍)

第79独立空中強襲旅団について

第79独立空中強襲旅団は、ウクライナ空中機動軍に属する重要な部隊で、特にそのエリート性が際立っています。この旅団は、1979年にソ連の第105親衛空挺師団の支援大隊や偵察中隊を基にウクライナ・ソビエト社会主義共和国において設立されました。その後、1992年にウクライナの独立に伴い、国の陸軍に編入され、翌年には第40独立空中機動旅団と改称されました。

歴史の変遷

1999年には部隊の縮小に伴い第79独立空中機動連隊へと変更され、2000年代からは国際的な平和維持活動にも参加し、ユーゴスラビアやイラク、シエラレオネ、リベリアといった地域で活動しました。2007年には増強を受けて再び旅団の形式に戻り、さらに2009年にはウクライナ政府から名誉称号「ムィコラーイウ」を授与されています。このように、旅団は設立以来、多くの歴史的な任務を遂行し、ウクライナ軍の中でも特に優れた部隊とされています。

ドンバス戦争とロシアの侵攻

2014年にはロシアのクリミア侵攻により、クリミアと接する南部ヘルソン州へ部隊が配備され、その後ドンバス戦争での戦闘に従事しました。特に、ドネツィク州やルハーンシク州での再配置が目立ち、8月には義勇兵主体のフェニックス大隊が新たに設立されました。

2022年に入ると、ロシアのウクライナ侵攻が激化し、旅団は最前線での戦闘に投入されました。特にルハーンシク州のセヴェロドネツィクにおいては、前線を維持しつつ重要な指揮を行いました。また、南部のムィコラーイウ州では新兵募集センターを設置し、志願兵や動員兵の部隊編成を進めました。

激闘と名誉

2022年4月には、ドネツィク州への再配置後、激しい戦闘が続きました。特に、陣地から撤退した大隊の不備によって戦局が厳しくなる場面もありましたが、8月にはドネツ川を渡り、反攻のための拠点を確保するといった成果も上げています。さらに、2022年6月28日には、ウクライナのゼレンスキー大統領から勇気と勇敢さに対する栄誉賞を授与されています。

2023年には、マリンカでの壊滅的な状況にもかかわらず、戦線を維持し続け、本年の9月には町が完全に消滅してしまいましたが、旅団は依然として防衛に努めています。加えて、同年の2月にはウクライナ海軍第37独立海軍歩兵旅団が旅団を基盤に新設され、更なる強化が図られています。

出身者と今後の展望

第79独立空中強襲旅団には、著名な出身者も多く、今後もウクライナの防衛戦略において重要な役割を担うことが期待されています。今後、この部隊がどのような戦略を展開し、ウクライナを守っていくのか、注目が集まります。

結論

この旅団は、誕生から現在に至るまで多くの試練を乗り越え、数々の戦闘を経験してきました。その歴史的な背景と戦闘能力から見ても、今後もウクライナ軍において非常に重要な存在であり続けるでしょう。

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