第8回日本レコード大賞

第8回日本レコード大賞の概要

1966年12月24日、東京の日比谷公会堂で第8回日本レコード大賞が盛大に行われました。今回の授賞式では、音楽界の多彩な才能が一堂に会し、厳正な審査のもとに受賞者が決定されました。

大賞

この年の栄光を手にしたのは、橋幸夫が歌う「霧氷」です。これは彼にとって4年ぶりの受賞となり、史上初めて個人として2度目の日本レコード大賞受賞となりました。この曲は、最終候補曲の中で特に注目を集め、計16票を獲得しました。

決選投票では、「君といつまでも」（加山雄三）と「霧氷」が激戦を繰り広げましたが、「霧氷」の方が23票を集め、見事に大賞を勝ち取りました。また、この年注目された加山雄三は、実際には下馬評で本命とされながらも、歌唱術に課題があったとされています。

その他の受賞

童謡賞

童謡賞では、石川進の「オバケのQ太郎」が選ばれました。この年はアニメやマンガの人気を反映し、他の候補曲と比較して多くの票を集めました。

新人賞

新人賞では、女性部門で加藤登紀子が決定しました。彼女は決選投票で23票を獲得し、逆転で受賞を物にしました。一方、男性部門では荒木一郎が最初からリードし、26票を獲得して受賞しました。

作曲賞と編曲賞

作曲賞は浜口庫之助が「星のフラメンコ」と「バラが咲いた」で受賞し、圧倒的な支持を得ました。編曲賞も森岡賢一郎が受賞し、「君といつまでも」と「逢いたくて逢いたくて」を手掛けた功績が認められました。

歌唱賞

歌唱賞には舟木一夫が選ばれ、「絶唱」での歌声が評価されました。舟木は他の候補者との接戦を経て、最終的に25票を集めての受賞となりました。

最優秀作詞賞

作詞賞は岩谷時子が名を連ね、彼女の作品が評価されました。

特別賞

特別賞は加山雄三に贈られ、全審査委員一致の推薦によるものでした。

まとめ

この年の日本レコード大賞では、様々な受賞者の名前が並び、音楽界の多様性や競争の激しさを改めて感じさせる結果となりました。視聴率は前回から若干下落しながらも、幅広い聴取者に支持される音楽の祭典としての存在感を示しました。司会は三木鮎郎が担当し、2度目の開催となりました。

日本レコード大賞は、毎年多くの音楽ファンに注目されるビッグイベントであり、今年もその期待に応える素晴らしい授賞式となりました。

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