第8回立法院議員総選挙

第8回立法院議員総選挙（1968年）

1968年11月10日、琉球政府の第8回立法院議員総選挙が実施されました。この選挙は、沖縄の将来を左右する重要な選挙であり、同日に行われた行政主席選挙、そして直後の那覇市長選挙と合わせて「三大選挙」と呼ばれました。

選挙の背景

選挙当時、沖縄の返還は近い将来に実現することが確実視されていました。そのため、選挙戦では、返還の方法論やアメリカ統治時代の総括をめぐり、自民党と革新共闘（社大党、人民党、社会党を中心とした共闘組織）が激しく争いました。両陣営は、本土の政治家も動員し、大規模な選挙戦を展開しました。

選挙データ

公示日: 1968年10月21日
投票日: 1968年11月10日
議席数: 32議席
選挙制度: 小選挙区制
有権者数: 515,246人（男性：235,299人、女性：279,947人）
立候補者数: 67人

主な争点

沖縄返還の方法論
アメリカ統治時代の総括

選挙結果

投票率: 89.12%

党派	獲得議席
-	-
自民党	18(保守系無所属含む)
革新共闘	14(統一候補含む)

主席選挙では、野党統一候補の屋良朝苗が当選しましたが、立法院選挙では自民党が過半数を上回る18議席を獲得し、革新共闘側は14議席にとどまりました。地域別に見ると、北部、宮古、八重山では自民党が優勢で、米軍基地が集中する中部と那覇市では革新共闘が圧倒的な強さを見せました。

選挙後の影響

この選挙結果は、今後の沖縄の政治情勢に大きな影響を与えることとなりました。自民党が立法院で過半数を占めたことで、返還後の沖縄の政治体制にも影響を与える可能性がありました。また、地域ごとの支持政党の偏りが明確になったことで、今後の選挙戦略においても重要な指標となりました。

脚注

当選者の所属党派については、沖縄タイムス編集『沖縄年鑑』1969（昭和44年）復刻版の19～22頁「主席、立法院議員選挙開票結果」を参照。


党派別当選者数および得票数については、沖縄タイムス編集『沖縄年鑑』1969（昭和44年）復刻版、466頁を参照。

関連項目

立法院 (琉球)
立法院議員選挙法
中央選挙管理委員会 (琉球政府)

もう一度検索