立法院議員選挙

立法院議員選挙について

立法院議員選挙は、アメリカ施政権下の沖縄における立法機関である立法院の議員を選出するために行われた選挙です。この選挙は、沖縄の政治体制において重要な役割を果たしました。

選挙の根拠法令

選挙は、当初は琉球政府立法議員選挙法（米国民政府布令第57号）に基づいて実施されましたが、その後、立法院議員選挙法が根拠法令となりました。

議員の任期

立法院議員の任期は、当初2年でしたが、後に3年に変更されました。任期満了に伴う選挙は「総選挙」と呼ばれ、任期満了日の前30日以内に行われることになっていました。

選挙権と被選挙権

選挙権は20歳以上の「琉球住民」（沖縄に本籍を有する日本国民）に与えられました。被選挙権は25歳以上の琉球住民に与えられました。1968年の改正で、本土に本籍を有する日本国民にも選挙権が付与されました。

選挙方式

選挙制度は、当初中選挙区制でしたが、1954年に小選挙区制に改められました。この小選挙区制の導入は、米軍の意向が強く反映されたものでした。米軍は、当時共産主義政党と見なされていた沖縄人民党を立法院から排除し、親米派の琉球民主党を多数当選させることを目指していました。米軍は公然と「大、中選挙区制では、浮動票による共産主義者の進出を容易にする」と語っており、当時那覇市長であった当間重剛も、米民政府から那覇市の選挙区の区割りについて相談を受け、人民党勢力を議会から排除する目的で区割りを行ったことを後に語っています。

選挙区

選挙区は、1956年1月31日施行時と1965年6月15日改訂時で変更がありました。

立法院議員選挙の一覧

立法院議員選挙には、任期満了に伴う総選挙と、欠員などが発生した場合に行われる特別選挙がありました。

まとめ

立法院議員選挙は、アメリカ施政権下の沖縄において、複雑な政治状況の中で行われた選挙でした。選挙制度や選挙区の変更には、米軍の意向が強く反映されており、沖縄の政治に大きな影響を与えました。

出典

七・立法院議員及び県議会議員、沖縄戦後選挙史編集委員会編『沖縄戦後選挙史』（沖縄県町村会）第1巻、47～54頁

参考文献

沖縄戦後選挙史編集委員会編『沖縄戦後選挙史』（沖縄県町村会）

関連項目

立法院議員選挙法
アメリカ合衆国による沖縄統治

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