第8航空団

第8航空団について

第8航空団（だい8こうくうだん）は、日本の航空自衛隊に属し、航空総隊の中で西部航空方面隊に所属しています。司令部は福岡県築上郡の築城基地に位置しており、主に中国や九州北部地域の領空に対して接近・侵入してくる国籍不明機に対する対策を担っています。

沿革

この航空団は、その歴史を1954年8月1日に遡ります。当初、芦屋基地において「臨時芦屋派遣隊」として結成され、その後1955年に築城基地に移駐しました。1955年1月20日には「臨時築城派遣隊」に改編され、その後1957年には「第3操縦学校」に改編されました。

1959年6月1日には、第16飛行教育団に変わり、さらに1964年には新田原基地から第5航空団の部隊が築城基地に移駐するなど、次第に体制を整えていきました。また、1964年12月28日には「臨時築城航空隊」が「第8航空団」に改編されたことで、正式な航空団としての体制が確立されました。

1977年には第10飛行隊が廃止され、その代わりに307飛行隊が新設されました。このように、様々な機種の改編や新編隊が繰り返され、組織は成熟していきました。特に1990年代以降は、機種改編が行われ、最新の戦闘機が導入されました。例えば、2001年には第8基地防空隊が新編され、2006年には第6飛行隊の機種がF-1からF-2に変更されました。

近年では、2016年に第304飛行隊が那覇基地へ移駐し、2023年には新庁舎の落成式が行われるなど、現代においても活動が続けられています。

部隊編成

第8航空団は多層的な部隊編成を持っています。主な構成は以下の通りです。

• - 第8航空団司令部

- 監理部、 人事部、防衛部、装備部、安全班、衛生班、副官

• - 飛行群

- 第6飛行隊（F-2・T-4）
- 第8飛行隊（F-2・T-4）

• - 整備補給群

- 検査隊、装備隊、修理隊、車両器材隊、補給隊

• - 基地業務群

- 第8基地防空隊（VADS、基地防空地対空誘導弾、91式携帯地空誘導弾）
- 飛行場勤務隊、施設隊、通信隊、管理隊、業務隊、会計隊、衛生隊

このように、第8航空団は多種多様な部隊を編成することで、空の安全を守り続けています。航空機による防衛活動だけでなく、地上での支援や整備なども重要な役割を果たしています。航空自衛隊の中でも重要な位置を占めるこの航空団は、今後もその任務を果たしていくことが期待されています。

まとめ

第8航空団は、設立から今日までの間に多くの変遷を経て、現在の形に至っています。地域の安全を守るため、航空自衛隊内でも特に重要な役割を果たしており、その活動はこれからも続くことでしょう。

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