第80回天皇杯・第71回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

第80回天皇杯・第71回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

本大会は、日本バスケットボール界における新春の風物詩であり、男女それぞれの日本一を決定する「全日本総合バスケットボール選手権大会」の第80回（天皇杯）および第71回（皇后杯）として開催されました。2005年1月2日から10日までの9日間にわたり、プロリーグ、大学、そして地方予選を勝ち上がったチームが集結し、熱戦を繰り広げました。

出場チームの構成

この大会は「オールジャパン」とも称されるように、幅広いカテゴリーからのチームが参加しました。男子の部はJBL（当時のトップリーグ）所属チームを中心に、大学バスケットボール界の強豪や、各地方ブロック代表チームが出場権を獲得。女子の部も同様にWJBL（女子トップリーグ）所属チームに加え、大学や地方ブロック代表チームが参加しました。プロ、アマチュア、学生が同じ舞台で競い合う、国内バスケットボールにおける特別な大会です。

トーナメントを勝ち進む激戦

大会はノックアウト方式のトーナメントで行われました。初戦から緊張感のある試合が続き、強豪チームが順当に勝ち上がる一方、下位カテゴリーのチームが上位チームに挑むジャイアントキリングの可能性も秘めていました。多くの注目試合を経て、準々決勝、準決勝と駒を進めた精鋭チームが、それぞれのカテゴリーの頂点を目指しました。

男子決勝戦

男子の部の決勝戦は、アイシンとトヨタ自動車という、当時のJBLスーパーリーグを代表する両チームの顔合わせとなりました。両チームともに高い実力を持ち、白熱した試合展開が期待されました。決勝の舞台でより力を発揮したのはアイシンでした。組織的なプレーでトヨタ自動車を効果的に抑え込み、66対51のスコアで勝利。見事に第80代天皇杯チャンピオンの座を獲得しました。

女子決勝戦

女子の部の決勝戦には、日本航空とシャンソン化粧品という、WJBLのトップチーム同士が進出しました。お互いの意地がぶつかり合う激しい攻防となりましたが、この戦いを制したのは日本航空でした。粘り強いディフェンスと勝負どころでの集中力で、シャンソン化粧品を退け、76対67で勝利。第71代皇后杯の栄冠を手にしました。日本航空にとっては歴史的な勝利となりました。

大会ベスト5選手

今大会で特に目覚ましい活躍を見せ、チームを牽引した選手たちが大会ベスト5に選出されました。男子では、優勝したアイシンから佐古賢一選手、後藤正規選手、エリック・マッカーサー選手の3名。準優勝のトヨタ自動車から網野友雄選手。そして三菱電機から古田悟選手が選ばれています。

女子では、優勝した日本航空から薮内夏美選手、矢代直美選手の2名。準優勝のシャンソン化粧品から永田睦子選手が選出されました。また、準決勝で敗れたJOMOから大神雄子選手、トヨタ自動車から池田麻美選手もベスト5に名を連ね、その実力を証明しました。これらの選手たちは、大会の記憶に残るパフォーマンスを披露し、ファンを魅了しました。

本大会は、当時の国内バスケットボールにおける勢力図を示すとともに、新旧のスター選手たちが躍動する舞台となりました。この大会と同時期に行われていたJBLスーパーリーグ 2004-05シーズンやWJBL 2004-05シーズンでの戦いも、本大会の出場チームのコンディションや戦術に影響を与えたことでしょう。

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